著者 : ナンシ・ピカード
信頼できる友人たちとともに、念願だった自分の財団を設立したわたしは、初めての大きなプロジェクト「オータム・フェスティヴァル」の準備に追われていた。そんな折り、一人の未亡人がわたしに助けを求めてきた。遊歩道と州道の交差路を歩いていた彼女の夫が車に撥ねられて死亡したため、その危険な遊歩道をわたしの財団に閉鎖してほしいというのだが…夢をかなえたジェニーが新たな道を歩みだす、人気シリーズ注目作。
夫のジェフに生物学上の息子が?ジェフの息子と主張するその少年は、わたしの人生を大きく変えてしまった。しかも彼は、刑事のジェフに殺人事件の再調査を頼みにきたのだ。妻を殺した後、自殺を遂げた育ての父親の無実を証明してくれという。少年は本当にジェフの息子なのか。不安を抱きながら、わたしは夫とともに真相究明に乗りだすが…新たな展開で贈る、おてんばなアマチュア探偵ジェニー・ケイン・シリーズ第八作。
大好きな街ニューヨークが、今は涙で曇ってみえるーニューヨークの財団の所長を務める友人のキャロルが強盗殺人にあったとの知らせに、わたしは現地へ飛んだ。その直前、彼女はわたしの留守番電話に謎の伝言を残していた。しかも彼女は、厄介事をたくさんかかえていたらしい。死因に疑問を抱いたわたしは、キャロルの伝言の意味を調べはじめるが…大都会で独り、友人の死の真相を探るジェニー。人気シリーズ第七作。
いったい、何があったの。ミセス・ポッターは、彼女が所有するアリゾナの牧場の管理人から電話を受けて愕然とした。重要な会合を開くので至急来てほしいというのだ。彼女は現地へ赴くが、到着早々、管理人と彼の孫娘が突然行方不明になった。さらに、ポッター特性のチリコンカルネを食べた男性が謎の死を遂げて…料理好きの未亡人ミセス・ポッターが腕をふるって殺人事件を料理するとびきりおいしい謎解きミステリ。
わたしはけしてセンチメンタルな人間じゃない。けれど、精神を病んだ人たちのための施設を建設したいと訴えるボランティアの女性の言葉には、心を打つものがあった。市民財団の所長としてわたしは協力を約束するが、その矢先、建設に反対する住民が惨殺されてしまった。このままでは計画が頓挫してしまう。施設の実現のためにも、ぜひとも犯人を探さなければ。おてんばなブロンド娘ジェニーの活躍を描くシリーズ第4弾。
結婚を二週間後に控えたわたしにとって、その事件は他人事とは思えなかった。夫の暴力に耐えかねた女性が、思い余って夫を殺してしまったのだ。幸せな結婚生活の行き着く先がこんな悲劇だとは。捜査を担当する婚約者のジェフと一緒にわたしは真相を追うが、やがて次なる事件が…。現代的テーマである家庭内暴力と結婚を前に揺れ動く女心を描く、好評ジェニー・ケイン・シリーズ第3弾。マカヴィティ賞最優秀長篇賞受賞作。