著者 : ノーラ・ロバーツ
愛と哀しみのメモワール(上)愛と哀しみのメモワール(上)
鋼の意志と実力で、67歳の現在までハリウッドの女王の座に君臨してきた女優、イヴ。デビューから50年の時を経て、彼女は自らの半生を綴る自伝の出版を決めた。これまで私生活について堅く口を閉ざしてきたイヴのすべてが明かされることもあり、自伝の出版には世界中から大きな期待が寄せられるが、一部の業界人たちは「恥ずべき過去の秘密」が暴露されることをおそれ、怒りと苛立ちをつのらせていた。たび重なる陰湿な脅迫行為をものともせず、イヴはその驚くべき半生を語りつづけるが…。
愛と哀しみのメモワール(下)愛と哀しみのメモワール(下)
ハリウッドの伝説的女優、イヴ・ベネディクトの公式版自伝の執筆者に選ばれた作家、ジュリア。シングルマザーとして独力で一人息子を育てる彼女は、女優として、女として誇り高く生きてきたイヴに魅せられてゆく。また、日増しにエスカレートする脅迫行為に怯える彼女を支えるイヴの義理の息子、ポールにも惹かれていた。イヴとの友情、ポールとの愛情をはぐくみながら、ジュリアは着実に原稿を書き進めるーまもなくイヴから告げられる衝撃の事実に、激しく動揺することになるとも知らずに。
情熱の炎に包まれて情熱の炎に包まれて
伝説の魔女ファイヤーの血を引くミアは、かつて恋人のサムを深く愛していた。しかしサムはある日突然、一方的にミアを捨てて島を出ていった。心に深い傷を負いながらも、強く生きる道を選んだミア。そんな彼女のもとに、長い年月を経て、サムが舞い戻ってくる。今も胸に熱い思いを秘めているミアは、ふたたび彼の愛を受け入れるべきか、あるいは彼を拒むべきか、選択を迫られる。その選択によって、この島の運命も決まる。伝説の謎がいよいよ解き明かされる“魔女の島トリロジー”完結編。