著者 : バーナード・コーンウェル
キリスト教徒の謀反を抑えたアーサーは、ランスロットを失墜させ、ブリタニアを統一しつつあったが、愛するグィネヴィアに裏切られた心の傷は深く、それを心配するマーリンは、古代の神々をブリタニアに呼び戻そうとするが…。
殺戮の日々はついに終わり、ブリタニアを守るというアーサーの夢は実現したが、ドゥムノニアの周囲に小競り合いは絶えなかった。アーサーは、ドゥムノニアの支配をダーヴェルニに任せ、シルリアのイスカへ退くが…。
アーサーは、ラグ谷の血みどろの沼地で勝利をおさめた。諸王国の結束はついに固まった。しかし、再び不吉なことを予感させるかのように、トリスタンとイゾルデの悲劇が起きる。
新たな混沌の時代と共に、アーサーの夢はついえたかに見えた。アーサーは、マーリーンとニムエの協力を得ながら反撃に転ずるが、しかしそこには彼を失意のどん底に陥れる悲劇が隠されていた。
英雄アーサーが伝説から蘇る! 強大な敵に完全と立ち向かうヒーローと多彩な登場人物たちが彩る波乱万丈の物語。英国冒険小説界の巨匠バーナード・コーンウェルがおくるアーサー王三部作の第一作。
5世紀、ブリタニアは闇のふちに立たされていた。いがみあう諸王国、近づく大王ユーサーの死期、跡継ぎの幼子……。王座を守り、敵に対抗するため、聖なる剣を手に真の戦士・アーサーがついにたちあがった。
何者かに妻を殺されて生きる気力を失っていた造船所の経営者ティム・ブラックバーンは、過激な環境保護組織「ジェネシス」に入ったまま行方不明になった娘を探すためにフロリダめざし旅立った。世界各地の環境保護団体が一堂につどう会議に「ジェネシス」のリーダーが出席するかもしれないという情報を入手したのだ。だが、それは、嵐吹きすさぶ地の果てパタゴニアの海まで続く苛酷な闘いの旅のはじまりにすぎなかった。
青い海に囲まれた楽園バハマで雇われ船長を務めるニックは、ある日、弾痕も生々しい無人のヨットを発見した。残された海図の記入は“殺しの島”という名前の島で途絶えていた…。やがてニックは米国議員の子供を麻薬中毒から更生させるための航海に出る。だが海には卑劣な罠が待ち構えていた。船と友を失い、恋人も行方不明になったニックは、事件の黒幕が“殺し島”に住むことを突き止め、島を戦場に変えると誓う。
ひさしぶりに帰郷した伯爵ジョン・ロセンデールは、ヴァンゴッホ初期の《ひまわり》を探そうとしていた。四年前、この名画は母が売却する直前に盗まれてしまった。その犯人であると疑われたジョンは、海を放浪する旅へと逃げだしたのだ。だが母亡きあと、障害をもつ下の妹の面倒をみるために、行方不明の絵を見つけださねばならない。そう決心したジョンは何者かに命を狙われる羽目に。日本冒険小説協会大賞受賞の傑作。
フォークランド紛争の英雄でヨットマンのニックは、海運王カソーリから恐るべき依頼をもちかけられた。外洋レースに出場するニュースキャスター、バニスターの艇に乗り、彼を誤った海域に導けというのだ。バニスターはカソーリの娘を殺害したと噂されており、洋上で何かが起きることは間違いない。依頼を断わったニックは、陰謀を阻止すべく愛艇で激浪の海域に急行する。英国冒険小説の新旗手が放つ傑作冒険サスペンス。