著者 : パトリク・オブライアン
出撃!黄金奪取作戦出撃!黄金奪取作戦
アミアンの和約も束の間、再びフランスとの間に戦端が開かれた。予想されたようにスペインも参戦、イギリスは両国を敵にすることになった。変型艦ポリクレスト号艦長J・オーブリーはビスケー湾でのフランス私掠船との戦闘のあと、フランス北部ショウリャー港に突入、死闘を演じたのち砂州に乗り上げたポリクレスト号は沈没する。しかしオーブリーはフランス艦を奪って帰国、彼を待っていたのは宿願の、勅任艦長昇任の報せだった。勇躍、オーブリーは新乗艦ライブリー号を駆って南米から金銀を運ぶスペイン艦隊攻撃に出撃する。
死闘!私掠船対貿易船死闘!私掠船対貿易船
1802年10月、アミアンの和約によってナポレオン艦隊との間に束の間の平和が訪れた。オーブリー艦長はソフィー号の乗組員たちと一刻の休息を満喫した。フランス南部の軍港ツーロンにも旅し、旧知のパリエール艦長を軍医のマチュリンと訪ねた。だが、この旅の途中でフランスは再び英国に宣戦を布告、2人は苦心惨憺の末、故国に戻ることができた。そして休む間もなく、オーブリーは海軍第一卿メルビルに懇願し、首尾よくポリクレスト号の艦長に任命されるのだった…。
燃えるバルセロナ沖燃えるバルセロナ沖
アメリカ独立革命、フランス革命につづいてヨーロッパではナポレオン戦争に突入、世は大動乱の第一幕が下ろされていた。本篇の主人公J・オーブリーは地中海のネルソン艦隊の小型補助艦艇ソフィー号の艦長に任ぜられ、商船の護衛や索敵作戦に当たっていた。艦長着任まもなく、ナオ岬沖を航行中、フランス私掠船に遭遇、奇襲攻撃を敢行し三隻を拿捕した。つづいてスペイン軍艦カカフエゴ号と死闘を演じ、ディロン副長の活躍でこの艦の拿捕に成功、しかし右腕とたのむディロンを失ったのだ…。ナポレオン艦隊と戦い、地中海を血で染める男たちの壮絶な日々。ネルソン艦隊の栄光と苦闘を描く。
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