著者 : フィツジェラルド
ベンジャミン・バトン 数奇な人生ベンジャミン・バトン 数奇な人生
生まれたときは老人だったベンジャミン・バトン。彼は時間の経過と共に徐々に若返っていく。彼を最後に待つものはーー(「ベンジャミン・バトン」)。フィツジェラルドの未訳の作品を厳選した傑作集。
ラスト・タイクーンラスト・タイクーン
ハリウッドでその名を知らぬ者はいない大物プロデューサー、モンロー・スターの栄光と挫折、亡き妻の面影をもつ未亡人との情事、そして死を、ひとりの少女の視点を通して描く。フィツジェラルドは心臓発作に襲われ急逝するまで、自身の傑作『華麗なるギャツビー』を超えたいと本書に全力を傾けていた。遺された原稿と創作ノートから、本書がいかに素晴らしい作品となりえたかは想像に難くない。まさに未完の最高傑作である。
夜はやさし(上)夜はやさし(上)
精神科医ディック・ダイヴァーは、患者でもあり妻でもある美しいニコルと睦まじい結婚生活を送っていたが、若き女優ローズマリーとの運命の出逢いが彼の人生を大きく変えてしまうーー。
夜はやさし(下)夜はやさし(下)
スイスで友人と病院経営をはじめたディック。ニコルとの関係はおだやかに見えるが、ローズマリーの出現以後、何かが決定的に変わっていた。ニコルの父の危篤、ディックを襲う疲弊とアルコール中毒、ローズマリーとの再会、そしてニコルの病からの目覚めー運命が結んだはずの二人の絆が崩れゆく様は、荒漠とした哀しみを湛えずにはいられない。賛否両論を浴びながらなお世界中のフィツジェラルド読者に最も愛される作品。
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