小説むすび | 著者 : フィリップ・シェルビ

財務省秘密検察局ー通称シークレット・サービス・ホランド・タイロはその新人特務員である。彼女は次期大統領有力候補、ウェストボーン上院議員の警護を命じられるが、誤って暗殺者の侵入を許し、ウェストボーンは惨殺されてしまう。事件の裏には、恐るべき政治スキャンダルと陰謀が渦巻いていたー。鍵を握るフロッピーディスクを巡って、見えざる敵との戦いが火蓋を切る。

カリブ海の島国アンジェリンに一大経済帝国を築いた金鉱王、マックス・マクヘンリーが何者かに殺された。１８歳の娘レベッカは父の事業を継ぎ、犯人を暴き出そうとするが、恐るべき運命が彼女を待ち受けていた。父の宿敵だった実業家ラムブロスのしかけた罠によって、巨額の資産も、結婚まもない夫も、アンジェリンの国籍さえもが奪い去られてしまったのだ。謎と陰謀、愛と憎悪が壮大に交錯する、波瀾万丈のサスペンス巨篇。

どん底から這い上がり、父と自分を破滅させた敵に復讐を遂げるべく、レベッカはカリブ海へ帰ってきた。若さと才能で築き上げた新しいタイプのリゾート〈タイズ〉を武器に、彼女は世界の経済界に果敢に進出していく。だが、ラムブロスらは彼女の事業、彼女の新しい恋をも毒牙にかけようと、虎視耽々と機会を狙っていたのだ！ニューヨーク、ロンドン、カリブ海を舞台に、華麗かつスリリングに操り広げられる真紅の復讐物語。