著者 : ブライアン・ハーバート
消えたサンフランシスコ(上)消えたサンフランシスコ(上)
ゴールデンゲート・パークでアヒルに餌をやっていた少女ミシェルは目を見はった。池の対岸が見えなくなるほどの濃霧が、あっというまに一面に立ちこめてしまったのだ。しかも異変は、そこだけにとどまらなかった。サンフランシスコを中心とする一帯がこの異常な霧に包まれ、航空機や船舶の事故が相つぐ。霧に影響されないはずの超音速地下列車すら不通になるありさま。外部との通信もいっさい途絶し、サンフランシスコ市民は不安と混乱の一夜をむかえた。翌日、霧の晴れたサンフランシスコ上空に異星人の奇妙な宇宙船が姿を現わした。
消えたサンフランシスコ(下)消えたサンフランシスコ(下)
アリオン人と名のる異星人はサンフランシスコ市民に驚くべき事実を知らせたー実験材料として、サンフランシスコを母星アリオンに持っていくというのだ。巨大バブルに包まれたサンフランシスコは、いま、恐るべき速度で宇宙空間を移動しているらしい。傍若無人なアリオン人のやり方に、サンフランシスコ市民も黙ってはいられない。市民による大暴動デモが各所で繰り広げられ、ハミルトン空軍基地と市の行政部も協力して、アリオン人に対する強力な抵抗運動を展開していく。…気鋭作家が、奇想天外な設定と緻密な構成でリアルに描くSF大作。
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