著者 : ヘレンハルメ美穂
NSAのネットワークに侵入したのはリスベットだった。彼女はある目的のため、この犯罪組織を追っていたのだ。犯罪組織のリーダーはサノスと呼ばれていた。一方ミカエルは、セルネル社が『ミレニアム』編集部から彼を追い出そうとしていることを知るが、さらに衝撃の事件が発生する。万全の警備システムを設置し、自閉症の息子と暮らすバルデルの家が襲撃されたのだ。警察の捜査が開始され、リスベットと連絡を取ることに成功していたミカエルも独自に調査に乗り出す。だが、今度はバルデルの息子に魔の手が伸びてきた。全力で息子を護るミカエルとリスベット。やがて一連の事件の背後に、リスベットの知られざる過去が大きく関わっていることが明らかになる。そして、リスベットに犯罪組織の暗殺者たちが、さらにはNSAの追っ手が迫る!
女性検事ヤナには幼い頃の記憶がない。あるのはうなじに刻まれたKer(ケール)の文字だけ……。移民局職員殺害事件がスウェーデン社会のひずみ、そしてヤナの過去へとつながっていく。異色の北欧ミステリ。
女の子は座席で眠っていた。途中駅でホームに降りた母親を置いて列車は出発、終点で確認したときには、女の子は消えていた…。捜査にあたったストックホルム市警の敏腕警部は、少女の母親の別居中の夫に目をつけた。どうやら母親は、夫に暴力をふるわれていたらしい。だが彼の部下フレデリカは違和感を感じていた。世界27か国で刊行、大好評を博したデビュー作シリーズ第一弾。
難病に罹り余命宣告された五十五歳のボーディル。長年苦しめられた独善的な夫に別れを告げる一方で、三十歳の娘との関係修復を望んでいた。死を前にしたボーディルは半生を振り返り、「十代だったあの日、別の選択をしていれば人生は違っていたのだろうか」と自問自答を繰り返すばかり。ボーディル、娘ヴィクトリア、そして二人とは無縁のはずの、公私ともに幸福な男アンドレアス。やがてボーディルの「あの日」の行為が、時を経て思わぬ悲劇を呼ぶー。スウェーデン・ミステリ界の女王アルヴテーゲンが、人生の皮肉と現代の闇、負の連鎖を鋭く描く衝撃の最新作!
重大な秘密を守るため、関係者の抹殺を開始した闇の組織。ミカエルはリスベットを救うべく仲間を集め、彼らの策謀に立ち向かう!
リスベットは回復しつつあった。ミカエルは様々な罪を着せられていた彼女を救うため、仲間を集めて行動を開始する。だが、特別分析班は、班の秘密に関わる者たちの抹殺を始めた。一方ミカエルは病院内のリスベットと密かに連絡を取り、有益な情報を得ようとする。そして、特別分析班の実態を調べる公安警察と手を組む、巨大な陰謀の解明に挑む。やがて始まるリスベットの裁判の行方は?驚異のミステリ三部作、ついに完結。
気鋭のジャーナリストと型破りな女性調査員が、少女失踪事件の謎に挑む。全世界で6000万部を売った驚異のミステリ三部作第一部。