著者 : ボブ・ラングリ
人種差別政策への批判が強まる中、南ア白人政権はある極秘計画に着手した。一方ANCは大物政治犯との交換を要求すべく、訪英中の外相を誘拐した。だが工作員たちが身を隠した森林地帯に捜索隊のヘリが墜落、辺りは一面火の海となってしまう。外相を死なせては全てが水の泡だ。果して脱出は可能なのか。また極秘計画「ブラッド・リバー」とは。巧みなプロットが光る本格冒険小説。
フォークランド紛争渦中の1982年、アルゼンチン巡洋艦ベルグラノは、英国原潜コンカラーによってなんの警告もなく撃沈された。そのコンカラーがいま、スコットランド奥地で極秘の魚雷実験を行なっている。復讐心に燃えるアルゼンチン人有志は、ゲリラ部隊による前代末聞の破壊工作を決意。特殊能力を持つ5人のアルゼンチン人チームによる大胆不敵な原潜撃沈作戦がはじまった。
その年のイギリスは最悪だった。政治や経済は破綻の一途をたどり、絶望的ムードが国全体を覆っていた。このままでは、ソヴイエトが介入してくるのも時間の問題だ。それだけは阻止しなくてはならない。先手を打つのだ。イギリスを武力制圧せよ!アメリカ合衆国大統領の命令が下った。かくして、イギリスを内乱状態に陥れるために、秘密工作部隊が潜入を開始した。だが、この謀略劇の裏にはさらに…。迫真の近未来サスペンス。
チベット自治区の一郭を占める孤立の地、ギャンカーラ。今この一帯を、反共武装ゲリラの一団が跳染していた。首領と目されたのは、数年前CIA工作員として撹乱行動に従事中死亡したはずの男。だが中国政府はこれを受け入れず、米国の侵略行為と断じて、締結寸前の科学技術協定を破棄する構えに出た。困惑した米国政府は、真偽を確かめるべく男の妻トレイシーを現地に送りこむが…。大自然の彼方、トレイシーは果して何を見たか?
第一級のテロリスト、セグンダがパリに現われて不審な動きを見せているとの情報を得、スイス情報部は内偵を開始した。浮かびあがってきたのは、主要なテロ・グループを一堂に集め、統一を計らせようとするKGBの謀略。ヴェークミュラー課長は、会議の場に少数精鋭の奇襲部隊を送りこんでテロリスト撲滅に賭けたが、会議が開かれるのは灼熱の太陽輝くサハラ砂漠、しかもプロの傭兵たちによる鉄璧の警戒態勢が敷かれていた…!
新会長を誘拐した。助けたくば、提供するフィルムを無修正でニュースとして放映せよ。BBCを窮地に陥れた犯人は、さらに当該フィルムのレポーターとしてメリンガーを指名してきた。一度は捨てた世界へと否応なく連れ戻されるメリンガー。-だが、彼はまだ知らない。待ち受けているのが、雪の原野に繰り広げられる凄絶なマンハント、狩る者と狩られる者の死闘であることを!『北壁の死闘』の著者が描破する、迫真の処女長編。
アイガー北壁で氷漬けのナチ軍人の死体が発見された。謎の遺体に関心を抱いたBBC局員が意外な事実を探り出す。第2次大戦末期、原子爆弾の開発をめぐってナチ・ドイツが精鋭クライマーを集めて打った奇策。追いつめられた彼らが魔の北壁で繰り広げた壮絶な死闘。J.ヒギンズをして「比類なき傑作」と言わしめた、超一級の山岳冒険小説登場!