著者 : ポール・ホフマン
嘘と偽りと裏切りと圧政の暗黒の世界で繰り広げられる、少年たちの冒険物語第2巻刊行! 第1巻で語られた、主人公を翻弄する運命と世界の秘密が徐々に明かされてゆく! ネタバレになるのでここでは書けない相次ぐドンデン返しの末の予想だにしなかった驚愕の展開! 1巻目『神の左手』を読んでおらずとも楽しめる構成(ただし絶対に読みたくなってしまう)! 舞台は中世ヨーロッパを思わせる架空の世界。そこはサンクチュアリ(聖域)と呼ばれる巨大な迷宮のような修道院の中。自分たち独自の神を信じるメシアと呼ばれる男たちに支配されるこの場所に、10歳にもならない少年たちが次々に連れてこられる。10年以上も拷問に近い訓練を受け、やがてどこかに送られる・・・・・・その中の一人が、生まれながらの殺人の才能に恵まれた主人公ケイル。やがて世界を変えてしまうほど役割を演じることになる・・・・・・。少年たちはどこへ送り込まれるのか? サンクチュアリの狙いは? サンクチュアリを統率する戦いの司ボスコの真意は? いくつもの謎が渦巻く中、物語は破天荒なエンディングに向かって一気に加速する! 最後に明らかになるこの世界の秘密とは・・・・・・。
あたり一面不毛の荒野にそびえる超巨大な建物ー「サンクチュアリ(聖域)」。縦横無尽に迷路が走るこの場所は、その名に反して監獄とも修道院ともつかない恐怖の迷宮。自らを救世主と呼ぶ謎の集団が支配するここには、10歳にも満たない男の子たちが次から次へと連れてこられる。食事は最悪、規則を破れば死にも至る刑罰、友人は禁止、知識を求めるなどもってのほか。10年にも及ぶ訓練を経て、彼らはいずこへか送り出される。そしてその目的は誰も知らない…。嘘と裏切りと抑圧に満ちたこの世界で、他人には決して心を開かない14歳のケイルは、殺人がらみのいまわしい事件に巻き込まれ、仲間二人との脱出を余儀なくされる。その逃亡をきっかけに一気に加速する物語!神は彼らにいったい何をさせたいのか。