著者 : マイク・リプリ
天使に銃は似合わない天使に銃は似合わない
エンジェルに親友オオカミ男からSOSの電話が入った。知らぬ間に麻薬の運び屋に仕立てられ、しかも自動車事故でブツを失ってしまい、ブルターニュ国民戦線なる連中に軟禁されているという。麻薬は彼らの資金源だったのだ。ブツを持って行かなければオオカミ男の命はない。ロンドン一のお気楽男エンジェルが友の窮地を救おうと、ヤンキー娘と怪僧を助っ人に大奮闘。英国推理作家協会賞ユーモア賞に輝くシリーズ第三弾。
天使の火遊び天使の火遊び
同じアパートに住む証券アナリストのサロメが、浮かない顔をしていた。シティで彼女の扱う情報が外部に洩れており、おまけにその犯人にもされかけていたのだ。しかし、疑惑を晴らすための調査に出かけた彼女は転落事故で瀕死の重傷を負う。ことここに至って、エンジエルとは名ばかりのわたしも、漏洩経路を突き止めるべく敵陣深く乗り込む決意をする。英国推理作家協会賞ユーモア賞を受賞したロンドン無責任男の第2弾。
名ばかりの天使名ばかりの天使
朝もはよから、白い毛皮の女がわたしのアームストロングに乗りこんできた。失敬、アームストロングとは愛車のロンドン・タクシーの名で、わたしはダウンタウンのパブでトランペットを吹いてきたところだった。その女はパブに客として来ていたのをわたしはちゃんとチェックしていた。あとは当然のなりゆきが待っていたわけだが…。ロンドンの軽口男エンジェルがお調子者ゆえにトラブルに巻きこまれる超ユーモラスな第一弾。
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