著者 : マイケル・カニンガム
日暮れまでに日暮れまでに
マンハッタンに住む四十代の夫婦ピーターとレベッカ。ある日、ドラッグ中毒者である妻の弟ミジーとの同居が始まり、若さと愚かさの放つ強烈な輝きにピーターは憑りつかれてしまう。色褪せ始める夫婦の「そこそこの幸せ」。人生に夜の帳がおりようとする時、彼がとった選択とは?美と幻滅、倦怠と幸福をめぐる珠玉のストーリー。
めぐりあう時間たちめぐりあう時間たち
人生は謎。時を超えてめぐりあう三人のダロウェイ夫人。六月のある美しい朝。三人の女の特別の一日が始まる…ヴァージニア-ロンドン郊外。1923年。文学史上の傑作『ダロウェイ夫人』を書き始めようとする…ローラー-ロサンジェルス。1949年。『ダロウェイ夫人』を愛読する主婦。夫の誕生パーティを計画し、息子とケーキを作り始める…クラリッサ-ニューヨーク。20世紀の終わり。『ダロウェイ夫人』と同じ名ゆえに元恋人リチャードにミセス・ダロウェイと呼ばれる編集者。文学賞を取った彼のためにパーティを開こうと、花を買いに行く…異なる時代を生きる三人の「時間」はいつしか運命的に絡み合い、奔流のように予想もつかぬ結末へ…。ピュリッツァ賞&PEN/フォークナー賞受賞。本年度アカデミー賞受賞、映画「めぐりあう時間たち」原作。
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