著者 : マイケル・クライトン
ジュラシック・ワールドの崩壊から3年。恐竜たちが支配するあの島に、火山噴火という危機的状況が迫っていた。このままでは地上最後の恐竜たちが絶滅してしまう。財団の支援を受け恐竜保護に立ち上がったクレアとオーウェンは、再び悪夢の島を訪れ、高い知能と社会性を併せ持つラプトル唯一の生き残り、ブルー救出に乗り出す。だが、クレアとオーウェンを担ぎ出した財団には別の目的があった。それは完璧な戦闘能力を備えた最強兵器としての新種開発。シリーズ最多の恐竜が襲い来るなか、絶体絶命の攻防戦が繰り広げられる。手に汗握るダイナソーパニックの決定版。
事件はアリゾナ州の小さな町、人口48人のピードモントで起きた。町の住人が一夜で全滅したのだ。軍の人工衛星が町の郊外に墜落した直後のことだった。事態を重視した司令官は直ちにワイルドファイア警報の発令を要請する。宇宙からの病原体の侵入…人類絶滅の危機にもつながりかねない事件に、招集された四人の科学者たちの苦闘が始まる。戦慄の五日間を描き、著者を一躍ベストセラー作家の座に押し上げた記念碑的名作。
バーネットは抗癌性物質を分泌する体質の持ち主。彼は、自分の細胞を無断で売った大学と買い手のBioGen社を相手に、訴訟を起こす。BioGen社の研究員ジョッシュは、人を成熟させる遺伝子の研究をしている。一方、ヒトの遺伝子を導入した人語を操るオウムとヒューマンジー(ヒトとチンパンジーの交雑体)が人知れず成長していた。幾多のエピソードから浮かび上がる悪夢の未来図。急逝した巨匠が生前発表した最後の小説。
BioGen社が保存するバーネットの細胞株が汚染され、彼自身も姿を消した。同社の依頼を受けた私立探偵は、バーネットの娘と孫から細胞を採取すべく、二人を追う。オウムのジェラールは鳥かごから逃げ出して冒険を繰りひろげ、学校に通い始めたヒューマンジーのデイヴは騒動を巻き起こす。そして、成熟遺伝子を組み込んだ薬を吸ったジョッシュの兄の体に異変が…事実とフィクションを一体化させ、斬新な構成で描く野心作。
患者が持つ特別な細胞を製薬会社へ売り、莫大な利益を得た大学病院。当の患者は、大学と製薬会社を相手取って訴訟を起こす。成熟を加速させる遺伝子を組み込んだ新薬。それを誤って口にした男の体に起こる異変とは?離婚訴訟で親権を得るため、夫が妻の遺伝子診断を依頼。これが社会の常識になるのか?一流のスポーツ選手、CEO、国家の指導者たちはみな同じ遺伝子を持っていた-その学説が引き起こす大きな波紋。巨大なゴキブリ、おとなにならない仔犬-最新技術によって、新しいペットが誕生する?ヒトの遺伝子を導入して生み出されたチンパンジーとオウム。人語を自由にあやつる彼らが起こすさまざまな事件。巧みにちりばめられたエピソードの中から、やがて浮かび上がる悪夢のような未来図。“超頭脳”クライトンが斬新かつ大胆な構成で描く最新作。
パリの北にあるフランス海洋学研究所から、証人と証拠を消し去ったうえで、波動力学の実験データが盗み出された。時を同じくして、マレーシアでは空洞発生装置が、ロンドンでは膨大な量の対戦車ミサイル用の誘導ワイヤーが、そしてカナダでは小型潜水艇が、それぞれ何者かによって調達されていた。一方、MIT危機分析センター所長のジョン・ケナーはネットを通じていち早くその動向をキャッチするーこれらを結びつける共通項はいったい何なのか?平均海抜1mの島嶼国家ヴァヌーツは、水位上昇による領土の喪失を恐れ、地球温暖化の元凶であるとして最大の二酸化炭素排出国アメリカを相手にした提訴を決める。訴訟支援を表明した環境保護団体NERFに、多額の資金援助をしている富豪ジョージ・モートンだが、その行動が普段と違うことに顧問弁護士のピーター・エヴァンズは気づく。時を置かず、モートンは失踪して行方不明となり、自宅からは暗号のように四組の数字が並べられたメモが発見される。そこにケナーが現われ、人為的気象災害を目論む環境テロリストの存在が明らかとなるのだが、果たして目標となる地域は何処で、一体そこで何が引き起こされるのか?エヴァンズはモートンの秘書サラと共に、南極に始まる、世界各地での戦いの渦に巻き込まれて行く。いま現実に起こり得る恐怖を描きながら、地球温暖化問題への明確な立場を示して、全米でも話題騒然の巨匠最新作。
ある島嶼国家が地球温暖化を盾に合衆国相手の訴訟を表明した。その機に乗じて環境テロリストが仕掛ける人為的異常気象災害。目標となる四つの地域の情報から彼らを阻止すべき者達の戦いが始まる。地球温暖化は本当に起こっているのか?環境テロリストによる人為的気象災害を阻め。
失業中のコンピュータ・プログラマーのジャック・フォアマンは、ナノテク(超微細技術)開発に携わるハイテク企業、ザイモス社に勤める妻ジュリアの様子がおかしいことに気づく。まるで別人になったかのように、性格、振る舞いが一変しているのだ。さらに、末娘に原因不明の発疹が現われたり、不審な人影が徘徊するなど不可解な出来事が相次ぐ。おりからザイモスでは、想像を絶する異常事態が起きていた。ネヴァダ州の砂漠に建設された製造プラントから、偵察用カメラとして開発された分子機械(ナノマシン)が流出し、制御不能に陥ってしまったのだ。ナノマシンには生物の“捕食者-被食者”の関係がプログラムされており、以前勤めていた会社でこのプログラムの開発にあたったジャックは、事態収拾のためにプラントへと赴く。しかし、ザイモス社独自の技術により開発されたナノマシンはウイルスのように自己増殖を始め、予想をはるかに超えるスピードで進化を遂げていた。野生化したナノマシンは、獲物を狙う捕食動物のようにスウォーム(群れ)となって人間への攻撃を開始した!暴走したマシンを破壊する手だてはあるのか?はたして人類は生き残れるのか!?テクノロジーの暴走に警鐘を鳴らし続ける巨匠が放つ未曾有のハイテク・パニック・サスペンス。全米で200万部のブロックバスターを記録し、20世紀フォックス映画化も決定した超話題作。
香港からデンバーへ飛行中の大型旅客機から、ロサンゼルス空港に緊急着陸の要請がはいった。空中で異常事態が発生し、多数の負傷者と死者が出たというのだ。かろうじて着陸した旅客機の内部は、壊滅的な惨状を呈していた。シートはつぶれ、裂けた天井のパネルからは配線や断熱材がむき出しになっている。-いったい、何が起こったのか?事故機を生産したノートン社では、緊急会議が招集され、ただちに事故原因究明チームが結成された。ボーイングやダグラスと並ぶ業界最大手のノートンでは、中国との大規模な契約が進行中だった。もし一週間以内に事故原因が究明されなければ、契約が流れることは必至だ。そうなれば、競争の苛烈なこの業界で、ノートンが生き残るチャンスはない。崖っぷちの状況に立たされたチームのメンバーは、必死の調査を開始するが…卓抜なアイディア、無類のストーリーテリング、そして文明批判を含んだ過激なテーマ-つねに時代を揺るがしつづける「超頭脳」クライトンが、航空機事故の急増を予言して全世界を震撼させた大型ビジネス・サスペンス。
香港からデンバーへ飛行中の大型旅客機から、ロサンゼルス空港に緊急着陸の要請がはいった。空中で異常事態が発生し、多数の負傷者と死者が出たというのだ。かろうじて着陸した旅客機の内部は、壊滅的な惨状を呈していた。シートはつぶれ、裂けた天井のパネルからは配線や断熱材がむき出しになっている。-いったい、何が起こったのか?事故機を生産したノートン社では、緊急会議が招集され、ただちに事故原因究明チームが結成された。ボーイングやダグラスと並ぶ業界最大手のノートンでは、中国との大規模な契約が進行中だった。もし一週間以内に事故原因が究明されなければ、契約が流れることは必至だ。そうなれば、競争の苛烈なこの業界で、ノートンが生き残るチャンスはない。崖っぷちの状況に立たされたチームのメンバーは、必死の調査を開始するが…卓抜なアイディア、無類のストーリーテリング、そして文明批判を含んだ過激なテーマ-つねに時代を揺るがしつづける「超頭脳」クライトンが、航空機事故の急増を予言して全世界を震撼させた大型ビジネス・サスペンス。
闇に葬られた「ジュラシック・パーク」事件から六年。科学が夢を実現させたかに見えたパークは崩壊し、恐竜も滅び去った。だが、まだ何かが生き残っている、というひそやかな噂は絶えなかった…。孤島にたどりついた古生物学者レヴィンは、胸を躍らせた。コスタリカ沿岸に流れついた謎の動物の屍体を見て以来、太古の恐竜が今に生き残る「ロスト・ワールド」を探してきたのだ。この島にこそ恐竜がいる。彼は確信していた。レヴィンが調査の旅から戻ってこないことを知り、工学者ゾーンは困惑した。レヴィンの依頼で製作した、科学調査用トレーラーのテストを行なう予定だったのだ。衛星電話で呼び出すと、ノイズの向こうからレヴィンの声が聞こえてきた。「とりかこまれた-兇暴-やつらのにおいがする-」接続は切れた。彼の部屋で見つかったのは、壁をおおう地図や航空写真、そしてその上に書かれた大きな文字-「サイトB」か。「サイトB」とは。レヴィンとともに「ロスト・ワールド」探しをしていた数学者が急遽飛んできた。〈ジュラシック・パーク〉事件からからくも生還した、イアン・マルカムだった。
シアトルを拠点に躍進するハイテク企業ディジコムは、四日後に控えた巨大コングロマリットとの合併を前に大きく揺れていた。革命的な新商品として売りだす予定の高速CD-ROMプレイヤーは不良品が続出、仮想現実シミュレータの開発も暗礁に乗り上げている。これらのトラブルが発覚すれば、合併契約が流れることは必至だ。そんな折り、製造部部長のサンダーズは突然の人事異動を知らされる。自分がおさまると思っていた統轄責任者のポストに、なんとかつての恋人だった女性が就任することになったのだ。しかも就任当日、彼女は自分のオフィスにサンダーズを呼びつけ、セックスを強要してきた。妻子あるサンダーズは拒否するが、翌日、反対に彼はセクシュアル・ハラスメントの加害者として告発されてしまう-。常に時代を先取りしてきた鬼才クライトンが、セクシュアル・ハラスメント問題をテーマに据え、社内で熾烈なパワーゲームが展開する企業を舞台に描く、注目の大型エンターテインメント。
日本企業ナカモトがロサンジェルスに建てた超高層ビルで、美人モデルが殺された。緊急連絡をうけた渉外担当官のスミス警部補は、日本人絡みの事件に豊富な経験を持つコナー警部とともに現場へ急行する。しかし、ナカモトの現場責任者イシグロは、なぜか強硬に捜査を拒む。しかも、犯行時の現場が映っているはずの警備用ビデオテープは、何者かに持ち去られていたー。センセーショナルな反響を呼ぶ日米経済摩擦ミステリ。
航空機墜落調査班のメンバーである心理学者ノーマンは、召集を受け、南太平洋へ飛んだ。海底に沈んでから少なくとも三百年は経過している宇宙船が発見されたというのだ。ノーマンをはじめとする科学者チームは、海底居住施設を拠点にして、船内の調査をする。未知の生命体との遭遇に脅えながらも船内深く到達した彼らの前に、不思議な球体が出現した。『ジュラシック・パーク』の著者が放つ傑作エンターテイメント。
居住施設に戻った科学者チームの周囲では、奇妙な出来事が続発する。突如モニターテレビに謎の数字が並び、海底ではエビや発光するイカやクラゲが異常発生し、さらには狂暴なオオイカの触手が彼らを襲う。すべては謎の球体に関係があると考えたノーマンは、再び宇宙船へ乗り込み、球体とのコンタクトを試みるが…。ハイテク機器を用いた深海調査や、心理学、海洋学の豊富な知識を随所にちりばめた興奮の深海サスペンス。
日本企業ナカモトがロサンジェルスに建設した超高層ビル〈ナカモト・タワー〉で、美人モデルが殺された。階下のフロアでは、マドンナやトム・クルーズをはじめとする日米の有名人ばかりを集めたオープニング・パーティーが進行中だった。緊急連絡をうけた渉外担当官のスミス警部補は、日本人がらみの事件に豊富な経験を持つコナー警部とともに現場に急行する。しかし、ナカモトの現場責任者イシグロは、なぜか強硬に捜査を拒む。しかも、犯行時の現場が映っているはずの警備用ビデオテープは、謎の日本人によって持ち去られていた。経済摩擦で緊迫する日米関係を背景に、捜査は困難を極めるが…。刊行と同時に全米でセンセーショナルな話題を巻き起こし、ベストセラー・リストの第一位に躍り出た大型サスペンス。
〈ジュラシック・パーク-恐竜王国〉。そこでは、バイオテクロノジーを駆使して現代に甦ったティラノサウルスをはじめとする15種類の恐竜たちが、コンピュータで管理された環境の中を闊歩していたのだ!オープンをひかえて、創設者のハモンドは視察のための顧問団を島に迎えることになった。古生物学者、古植物学者、数学者-それにハモンドの係である二人の子供たち。さっそく園内ツアーに出発した彼らは、奇跡を目前にして驚嘆した。ところが、完璧にコントロールされているはずのシステムは、じつはひそかに破綻していたのだ。そして、人類がいまだかつて体験したことのない凄じいパニックが、彼らを待ち受けていた!