著者 : マックス・マーロー
フェイス!(上)フェイス!(上)
今年の夏は暑くなりそうだ。まだ5月の末なのに、海水温が27度もあるのだ。ここはプエルトリコの東400マイル。毎年数多くのハリケーンが誕生する場所である。この知らせを受けた若き気象予報官コナーズは、いやな予感を覚えていた。彼を取材したニューヨークの雑誌記者ジョセフィーンは、仕事に情熱を燃やす彼に強い印象を受けた。しかしそのときには、まさか彼女の家族がハリケーンの犠牲者になろうとは、夢想だにしていなかった。
フェイス!(下)フェイス!(下)
ジョセフィーンの家族に地獄の苦しみを味わわせたハリケーン〈フェイス〉は、そのあと東の海に去って行くかと思われた。しかし、気象予報官コナーズは、片時も気を緩めなかった。〈フェイス〉が再び針路を西に変えないとも限らない…。そして彼の危惧は的中した。〈フェイス〉は、時速180マイルという驚異的な暴風と、高さ40フィートにもおよぶ高波を伴って、ニューヨークを直撃したのである。迫真のディザスター・ノヴェル登場。
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