著者 : マ-ク・サヴィジ
殺しの匂う街殺しの匂う街
駐車場で車を修理していた男は、いきなり立ちあがると、ショットガンをかまえた。そして、私立探偵レイ・ソマーの目のまえで、親友の息子サリーに銃弾を浴びせかけた。無残な最期をとげたサリーは、大学を卒業したばかりで、父親のあとを継いで弁護士になろうとしていた。そんな前途有望な若者が、なぜ殺されなければならないのか?怒りに燃えたソマーは、自分で犯人をつかまえようと独自の調査にのりだした。サリーの車で発見されたコカインは、何を意味しているのか?殺される直前にサリーがもちこんできた娘の失踪事件は、今回の殺人事件と関係があるのか?そして、娘の行方は?娘の姿を捜査し求めて街にくりだしたソマーは、路地裏で何者かに襲われ、意識をうしなった。そして、気がついてみると、そばには死体が…。退廃と暴力の街ニュヨークで生まれ育った男が、死と隣りあわせの調査に執念を燃やす本格ハードボイルド。
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