著者 : ミシェル・コンダー
非情な王に囚われて非情な王に囚われて
連絡の途絶えた弟を捜しにサンタラ国を訪れた教師のリーガン。写真を手に尋ね歩く途中、バーで全身黒ずくめの男から、弟が婚礼間近の王女と消えたと聞かされて驚く。この男こそ、国王ジェイグだった!妹を奪われ激怒する彼の王宮にリーガンは囚われるが、ある取り引きを持ちかけられた。舞踏会に婚約者として同伴すれば、弟の罪は問わないというのだ。私を“婚約者”という名の罪人として扱うつもり?怯えながら引き受けたリーガンだったが、彼の男性的な魅力や、紳士的な心遣いに、思いがけず心を揺り動かされて…。
スルタンと生け贄の花嫁スルタンと生け贄の花嫁
王座を狙う父が王子ザキムを誘拐したと聞き、ファラーはあわてて父のもとへ駆けつけた。だが父は耳を貸さず、ザキムは食事を拒んでいるという。このままでは父は死罪になってしまうわ!ファラーは一人、テントへ行き、彼に食べ物を与えた。するとザキムは隙をついて縄を解くが早いかファラーを馬に乗せ、王宮へと連れ去った。ザキムが彼女を閉じ込めたのは、大理石の浴槽のある豪華な部屋。ファラーは息をのんだ。「まさか…ここはハーレムなの?」
秘密の小さな姫君秘密の小さな姫君
イモジェンはパリのムーラン・ルージュで出会った異国の皇太子ナディールと恋に落ち、情熱的な逢瀬を重ねた。やがて彼女は妊娠し、ナディールにその事実を告げるが、彼からの返事は耳を疑うほど残酷なものだった。DNA鑑定を受けろですって?こんな侮辱は初めてだわ。1年2カ後、ロンドンのカフェで働くイモジェンの前に、突然ナディールが現れた。とっさに幼子を隠そうとした彼女に、ナディールは憤然と宣告する。「その子に対する義務は果たす。君と結婚することで」
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