小説むすび | 著者 : ミシェル・ダグラス

著者 : ミシェル・ダグラス

セアラと秘密の貴公子セアラと秘密の貴公子

おなかの子どもの父親が、 まさか、高貴な身分だったなんて……。 セアラと行きつけの店の店員マジェドは気心の知れた仲。 ある日、ひょんなことから一線を越えてしまった。 そして、妊娠発覚ーー相談しようとマジェドを訪ねると、 セアラには思いもよらない展開が待っていた。 気さくでセクシーなバーテンダーだと思っていた彼は、 じつは異国の貴公子で、王家の跡継ぎだというのだ。 二人で乗り越えよう、結婚して母国で暮らそう、と 優しくプロポーズされ、セアラが心動かされたのもつかの間、 マジェドは人が変わったように、冷たく、高らかに宣言した。 「ただしこの結婚に愛はない。愛は人を愚かにするからな」 オーストラリアはスター作家ミランダ・リーやヘレン・ビアンチンを生んだロマンス大国。その次世代を担う人気作家ミシェル・ダグラスが、ドラマチックなシンデレラ物語をお届けします。気の置けない外国人の友人が、祖国ではゴージャスなセレブだったら……?

微笑みを忘れた富豪微笑みを忘れた富豪

運命の男性のそばにいられる条件ーー それは、恋心は友情に隠すこと。 ハンサムなライアンと外国のビーチで過ごした夢のような1週間のあと、 マリアンナは赤ちゃんができたことに気づいた。 だが、再会した彼は高級スーツに身を包み、別人のように冷たかった。 動揺と緊張のあまり、妊娠したと告げるのがやっとのマリアンナに、 薄情な富豪はこう言い放ったのだ。「ぼくは欲しくなかった」 もうここにはいられない。彼女は逃げるように家へ帰った。 ところが翌日、ライアンはなぜかマリアンナを捜して会いに来たうえ、 体調を気づかい、子どもをいっしょに育てたいと切り出した。 胸をときめかせるマリアンナだったが、続く言葉が彼女の心をえぐった。 「だが、きみと結婚はできない」 子どものためにいい父親になりたいヒーローには、幼いころに離婚した両親から邪険にされて育った、悲しい過去がありました。かたくなに愛と結婚を拒む彼に、ヒロインの切なる思いは届くのでしょうか。読むにつれ、思わず主人公たちを応援したくなる一冊です。

秘書とナニーの恋日記秘書とナニーの恋日記

偽りの秘書が恋をしたーー 皮肉なほど、純真な気持ちで。 リヴは旅行に行く双子の姉に頼みこまれ、数日間だけ立場を入れ替わり、 大企業の社長であるセブの秘書を務めることになった。 彼は海外出張中なので、ばれる心配はまずないという。 ところがある日の昼食後、オフィスに戻ったリヴは仰天した。 机にベビーシートが置かれ、赤ちゃんが眠っていたのだ! 〈あなたの責任よ!〉というセブ宛ての手紙と一緒に。 頼みの姉は帰りが遅れるというし、警察に届け出るわけにもいかず、 やむをえずセブに連絡すると、彼は急ぎ帰国し、こう主張した。 「僕の子供ではないが、とりあえず世話を頼めないか?」 まさか秘書が別人とは疑いもしないセブに罪悪感を覚えつつ、 魅力的な彼の懇願に負け、リヴはナニーを引き受けてしまうが……。 これまでさまざまな作家によって描かれてきた、双子の入れ替わりがテーマのラブストーリーですが、いま新たに秀逸な作品が誕生しました。ある日突然、かわいらしい赤ちゃんが書類のようにデスクに置かれていたら? ハラハラドキドキの展開から目が離せません。

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