著者 : ミルチャ・カルタレスク
ノスタルジアノスタルジア
最初の一編から、恐ろしいほどの描写力が読者を襲う。これがカルタレスクなのだ。ゆっくりと締め上げて行くように緊張感の高まってゆく物語は、しかし、おおかたの予想とは違ったところに着地する。そう、それがカルタレスクだ。この本と出会った私たちは幸運なのである。──高野史緒 ノーベル文学賞の呼び声高い現代ルーマニア文学の旗手が放つ、ポストモダン文学の極致! 『ノスタルジア』は私の本としては国の内外で一番読まれ、よく引用されている本です。この新しい版で、多くの若い人が初めて私の世界に入ってくれることは、大きな喜びです。その世界は私の頭骨と同じ直径の世界だと言ったことがあります。──ミルチャ・カルタレスク ルーレット士 メンデビル 双子座 REM 建築士 解説(高野史緒)
ぼくらが女性を愛する理由ぼくらが女性を愛する理由
ルーマニア・ポストモダン文学の旗手カルタレスクが、数々の短篇・掌篇・断章で展開する〈女性〉賛歌。 黒い少女 Dへ、二十年後 イヤリング 親密感について ブラショフのナボコフ 落日 耳を伏せて 折り紙モンスター ぼくは何者? ペトルッツァ Jewish Princess トリーノの出会い 子供の脳髄で愛する アイリッシュ・クリーム 霊感の源 二種類の幸福 ザラザ わが青春の魅惑の書 偉大なるシンク教授 黄金爆弾 ぼくらが女性を愛する理由 終わりに
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