著者 : ミロラド・パヴィチ
歴史上から姿を消した謎の民族ハザールに関する事典の形をとった前代未聞の物語集。キリスト教、イスラーム教、ユダヤ教の交錯する45項目は、通して読むもよし、関連項目の拾い読みもよし、たまたま開いた項目を一つ読むもよし、読者の意のまま。男女両版の違いはわずか10行。どちらの版を選ばれますか?旧ユーゴスラヴィアNIN賞受賞。
歴史上から姿を消した謎の民族ハザールに関する事典の形をとった前代未聞の物語集。キリスト教、イスラーム教、ユダヤ教の交錯する45項目は、通して読むもよし、関連項目の拾い読みもよし、たまたま開いた項目を一つ読むもよし、読者の意のまま。男女両版の違いはわずか10行。どちらの版を選ばれますか?
美しい娘ヘーローを愛した青年レアンドロスは、蝋燭の灯をたよりに彼女の許へと毎晩、海峡を泳ぎ渡った。ある夜、ヘーローの兄が船で海に出て蝋燭の灯で青年を沖へとおびき出し溺死させてしまう。古代ギリシアの悲恋物語の主人公二人は、『バザール事典』のパヴィチの手によって、現代の化学専攻の女子大生ヘーローと、17世紀の青年石工レアンドロスに生まれ変わる。二人の男女を隔てるのは、青い海ではなく、時間の海なのだろうか。鬼才パヴィチが次々に投げかける詩的謎の数々…。この本は両側から読み始められます。あなたはどちらの側からこの謎に満ちた小説に挑まれますか。
かつて実在し、その後歴史上から姿を消したバザール族。この謎の民族に関する事典の新版という形をとった前代未聞の事典小説。キリスト教、イスラーム教、ユダヤ教の交錯する45項目は、どれもが類まれな奇想と抒情と幻想に彩られ、五十音順に読むもよし、関連項目をとびとびに拾うもよし、寝る前にたまたま開いた項目一つを楽しむもよし、完読は決して求められていないのです。失われたバザール語で歌う鸚鵡、悪魔に性を奪われた王女、時間の卵を生むニワトリ、他人の夢に出入りする夢の狩人…。オーソドックスな物語文学の楽しみを見事なまでに備えながら、その読み方は読者の数だけあるという、バルカンから現われた魅惑に満ちた(21世紀の小説)。本書には男性版・女性版の2版があります。旧ユーゴスラビアNIN賞受賞。
かつて実在し、その後歴史上から姿を消したパザール族。この謎の民族に関する事典(1691年)の新版という形をとった前代未聞の事典小説。キリスキ教、イスラーム教、ユダヤ教の交錯する45項目は、どれもが類まれな奇想と抒情と幻想に彩られ、五十音順に読むもよし、関連項目をとびとびに拾うもよし、寝る前にたまたま開いた項目一つを楽しむもよし、完読は決して求められていないのです。失われたバザール語で歌う鸚鵡、悪魔に性を奪われた王女、時間の卵を生むニワトリ、他人の夢に出入りする夢の狩人…。オーソドックスな物語文学の楽しみを見事なまでに備えながら、その読み方は読者の数だけあるという、バルカンから現われた魅惑に満ちた(21世紀の小説)!本書には男性版・女性版の2版があります。旧ユーゴスラビアNIN賞受賞。