著者 : メアリー・シェリー
マチルダマチルダ
『フランケンシュタイン』出版の翌年、メアリー・シェリーが執筆したのは父と娘の近親相姦を描いた小説だった。娘に禁断の愛情を抱いた父、またそのような異常な愛を引き起こして父を追い詰めた罪悪感を抱く娘、その両者の激しい苦悶と悲劇が切々と綴られた本作は、その内容からゴドウィンが原稿を預かったまま返さず、1959年まで出版されなかった。『フランケンシュタイン』や『最後のひとり』に次いで読者を刺激し続けてきた、問題の多い作品の初邦訳。シェリーが友人の娘のために執筆し、その原稿が1997年に初めて見つかった児童文学的短編小説『モーリス』の本邦初訳も付す。
新訳 フランケンシュタイン新訳 フランケンシュタイン
若く才能あふれる科学者、フランケンシュタイン。死者を甦らせることに情熱を注いだ結果、恐ろしい怪物が生み出されてしまう。愛する者を怪物から守ろうとする科学者の苦悩と正義を描いた、ゴシックロマン。
フランケンシュタインフランケンシュタイン
若き科学者ヴィクター・フランケンシュタインは、生命の起源に迫る研究に打ち込んでいた。あるとき、ついに彼は生命の創造という神をも恐れぬ行いに手を染める。だが、創り上げた“怪物”はあまりに恐ろしい容貌をしていた。故郷へ逃亡した彼は、醜さゆえの孤独にあえぎ、彼を憎んだ“怪物”に、追い詰められることなろうとは知る由もなかった。天才女性作家が遺した伝説の名著。
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