著者 : ユン・ブンミ
僕の彼女の彼氏僕の彼女の彼氏
恋人のモアと一緒に日本のとある研究所を訪れた「僕」。 その目的は、病死後9年間冷凍保存されている、モアの夫を蘇らせるためだった。 3人の作家によるアンソロジー『愛、別れ、死に関するショートストリー』に収録された短編小説。 著者インタビューより 「ふと思ったんです。技術によってもたらされる生活の変化は数えきれないほどあるけれど、もっとも根本的なのは生命、つまり死と誕生の問題だと。もしそれが解決されたらいったい何が起こるだろう。その解決は、もしかすると解決ではないのかもしれない。そうして、何らかの形で復活が可能になったときに生じるジレンマやアイロニーについて書いてみようと思ったのです」 *著者インタビューは「クオンの本のたね」に掲載しています https://note.com/cuon_cuon/ 僕の彼女の彼氏 ピノキオになる ニホンダイラ・ライフ・エクステンション・ファウンデーション FM-2080 エターナル・ライフ 時間と精神の部屋 僕はどこにいるのか 訳者解説 プロフィール
オビーオビー
巨大な物流倉庫の職場で出会った、自分本位で他人と関わろうとしないオビーと、同調することばかりを考える自分との違いに心乱される「オビー」、チキン配達で出会った自殺願望のある男とのやりとりを滑稽に描いたデビュー作「チキン・ラン」、彼女にふられ、あてもなく訪れた公園で老人に誘われ始めたなわとびで、別れた彼女との気持ちを少しずつ整理する「なわとび」、スランプを抱えて筆が進まない語り手と、英語教室で出会った異国の人ワワとの心の触れ合いが行き着く先を描いた「ドア・オブ・ワワ」など、今を生きる不安定な若者たちの仕事や社会との関わりを描いた9編を収録。
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