著者 : リチャード・オースティン・フリーマン
ヘレン・ヴァードンの告白ヘレン・ヴァードンの告白
リチャード・オースティン・フリーマンの『ヘレン・ヴァードンの告白』は、20世紀初めに多数登場したシャーロック・ホームズのライバルたちの中でも最も人気を博した名探偵ソーンダイク博士が登場する長編作品です。若く美しいヘレン・ヴァードンは、ある日、父親の書斎のドア越しに、父とルイス・オトウェイとの激しい口論を耳にします。それは、後に彼女の運命を大きく変えることになる事件へと発展していきます。そんな中、オトウェイが死亡してしまうのです、それも自殺とも他殺とも断定できない状況で。あらゆる状況はヘレンに不利に働いていきます。真相を究明すべく、法医学者ソーンダイク博士の科学的捜査のメスが入ります。オトウェイ死亡の真相が究明されていく物語終盤の検視官とソーンダイク博士との激しい質疑応答は、科学的捜査の実証を重んじるフリーマンの面目躍如。本格ミステリの醍醐味を堪能できる傑作、ついに初邦訳です! ヘレン・ヴァードンの告白/訳者あとがき
歌う骨歌う骨
「あらゆる時代わ通じて最も偉大な科学的探偵」ソーンダイク博士シリーズの中短篇全42作品を完全新訳、初出誌等から貴重な挿絵・図版を収載した決定版全集。第一巻は、密室トリックで有名な「アルミニウムの短剣」など8篇を収めた記念すべき第一短篇集『ジョン・ソーンダイクの事件記録』(1909)と、「オスカー・ブロドスキー事件」をはじめとする、犯人視点で語られた犯行が探偵の捜査と推理により解明される過程を描く“倒叙”形式の発明で、ミステリ史に不滅の輝きを放つ『歌う骨』(1912)。里程標的短篇集リスト“クイーンの定員”にも選ばれた二冊を収録。付録エッセー「ソーンダイク博士をご紹介」。
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