著者 : リチャ-ド・ボ-シュ
フィ-ルド氏の娘フィ-ルド氏の娘
娘のアニーは二十歳にもならぬうちに駆け落ちし、わたしは止めることができなかった。男手ひとつで大切に育ててきたというのに、コールのような中身のない男のために一生を捨てるなんて。心配のあまり、わたしは病的なまでに娘の後を追い、逆に娘の激しい反感を買ってしまう。だが四年後、アニーは幼子を連れて戻ってきた。父娘の間のわだかまりは完全に消えたわけではなかったが、この四年間、わたしは娘と孫のリンダの保護者として精一杯やってきた。アニーが再婚しようとしているいま、わたしの心は複雑だ。相手のルイスは心やさしい男やもめで、娘よりわたしに年齢が近いくらいなのだ。そこへ、アニーの再婚話を聞きつけたコールが、自分の娘を奪い返そうと怒りに燃えて、突然姿を現わした…。壊れかけた人間関係を修復しようとする男たちが切ないセンチメンタル・ストーリー。
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