著者 : ルイス・パーデュー
聖ヴェロニカの陰謀(上)聖ヴェロニカの陰謀(上)
第二次大戦末期、連合軍がヨーロッパ深く進攻し、ナチス・ドイツの命脈もつきようとしていたころ、ヒトラーは、ヴァチカンのピウス12世とある取引をし、その切り札をオーストリア山中に秘匿した。その切り札とは、聖ヴェロニカの屍衣。公表されれば、法王庁の権威は失墜し、ひいてはキリスト教世界を崩壊させかねない。ヒトラーはまんまとヴァチカンの口を封じたのである。そして、40年を経たいま、密やかに眠りつづけたヴェロニカがまたよみがえる。屍衣にまつわる謎をめぐって展開するミステリー巨編!
聖ヴェロニカの陰謀(下)聖ヴェロニカの陰謀(下)
UCLAの哲学講師スティールの妻ステファニーが失踪した。原因は、聖ヴェロニカの屍衣。美術品鑑定家の彼女は、屍衣にからむ政治事件にまきこまれたのだ。懸命に妻の行方を探すスティールがようやく探りだしたところでは、背後で、ヴァチカンの転覆を企む組織が糸をひいているらしい。屍衣は、その鍵となるものなのだ。ヴァチカンが転覆すれば、西欧キリスト教世界は崩壊し、共産勢力の思うままになる。いまやその命運を握るのがステファニーなのだ。さまざまなおもわくをからめて、モサド、CIA、ポーランド国家保安委員会がせめぎあうポリティカル・スリラー!
PREV1NEXT