著者 : レイナルド・アレナス
真っ白いスカンクたちの館真っ白いスカンクたちの館
猛り狂った、途方もない生、そして死者たち、そして蝿。溢れでる声と言葉が交錯するめくるめく小説世界。救いのない貧困、安らぎのない家族…、バティスタ独裁政権末期、カストロの武装蜂起を時代背景に、思春期をおくる青年フォルトゥナートの生の苦難と魂の叫びを描いて、『夜明け前のセレスティーノ』に続く、ライフワーク第二作。
夜明け前のセレスティーノ夜明け前のセレスティーノ
母親は井戸に飛び込み、祖父は自分を殺そうとする。寒村に生きる少年の目に鮮やかに映しだされる、現実と未分化なもう一つの世界。ラテンアメリカ文学の魔術的空間に、少年期の幻想と悲痛な叫びが炸裂する!『めくるめく世界』『夜になるまえに』のアレナスが、さまざまな手法を駆使して作り出した奇跡の傑作。
PREV1NEXT