著者 : レベッカ・ウインターズ
幼くして最愛の両親を亡くし、祖父母に育てられたレイナは、20歳で結婚したものの卑劣な夫に傷つけられて離婚を経験した。以来、もう二度と傲慢な男性にはかかわらないと心に誓っていた。あるとき、親友の結婚披露宴のためにギリシアを訪れ、神話に登場する黒髪の美しき男神を思わせる男性に出会うーーギリシア屈指の大実業家、アキス・ジアノポウロス。気を引こうと躍起な女性には目もくれずレイナをダンスに誘う彼は、まるでシンデレラの義理の姉たちを避ける王子のようだ。けれど、どれほど彼が魅力的でも、また恋に落ちたら傷つくだけ……。み
護衛隊長の父とともに宮殿で暮らし始めた12歳のときから、アビーはヴィンチェンツォ皇太子を兄のように慕い、憧れていた。けれど身分の違いは明らかで、彼はやがて近隣国の王女と結婚し、彼女は良き友人として密かな恋心を封印した。やがて28歳になり、アビーは胸に大きな秘密と不安と喜びを抱えていた。子宝に恵まれぬ皇太子夫妻の代理母として、彼の子を身ごもっているのだ。不幸にも、皇太子妃は先日、不慮の事故で亡くなってしまったが。ヴィンチェンツォを励ますためにも、元気な赤ちゃんを産まなければ!しかし、アビーが官殿にいられるのは出産までという契約。愛する皇太子との別れが、刻一刻と近づいていた…。
名家の生まれながら、継母と継妹に虐げられながら暮らすバーサは、自分のバースデーパーティにもかかわらず悪趣味なドレスを着せられ立ちつくしていた。大勢の招待客が美しい継妹に興味を示し、平凡な容姿のバーサには誰も近寄ってこない。そんななか、ドクターのオリヴァーが彼女に声をかけた。「ここを抜けだして食事に行かないか?」(『悲しきシンデレラ』)。教師のクリスティンは、両親を亡くしたショックで視力を失った姪を引き取って育てていた。クリスマス間近のある日、姪が広告のモデルに運ばれたのが縁で、北欧の美しい国フリージアの王宮に招待される。姪に同行し、王子のエリックに謁見したクリスティンは、叶わぬ恋と知りつつも一目で恋に落ちたー明日には帰らなければならないのに。(『幸せを呼ぶ王子』)。派遣看護師のメグは患者のつき添いのためクリスマスをセビリアで過ごすことになり、患者の名づけ子であるスペイン人公爵のクリスティアンと知り合った。貴族然として尊大な彼に反感を抱くメグだったが、数日後、公爵邸に招待されたとき、彼とふたりきりでエレベーターに閉じこめられてしまう。さらに驚くことに、突然唇を奪われて…。(『恋に落ちた天使』)
母の顔も知らず幼少期を施設で過ごしたベルは、10歳で養女になるが、養父母からの愛情を感じたことは一度もなかった。養父母の死後、ベルは実の母親を探すためイタリアへ飛び、悪魔のようにハンサムな男性レオンと出会う。伯爵家の御曹司だという彼は、なぜかこちらの素性を知っていた。ベルが親身に話を聞いてくれるレオンに強く惹かれはじめたとき、彼が言った。「僕ならきみを実の母親に会わせてやれる」やがて衝撃の事実が発覚するーベルの母は、なんと彼の継母だったのだ。生まれて初めて心惹かれた人が、まさか義理の兄だなんて!妹とは程遠い感情をいだくことは、赦されざる罪…。大御所R・ウインターズの最新作。これぞシンデレラストーリーの決定版!物心つく前に捨てられ、愛を知らずに生きてきたベル。レオンと出会って初めて、この人に愛されたいという気持ちが芽生え…。想いが募るほどに切ない禁断愛。