小説むすび | 著者 : レベッカ・ウインターズ

著者 : レベッカ・ウインターズ

恋とため息と伯爵と恋とため息と伯爵と

ためらい、迷い、ようやくつかんだ。 この愛を、もう二度と放したくない。 半年の仕事のためイタリアに来ているジンジャーは、 関係者が集う船上ディナーに招待された。 船のオーナーである大富豪ヴィットリオと目が合った瞬間、 圧倒的な魅力に心を奪われると同時に、罪悪感に襲われた。 病の夫を亡くして2年がたったとはいえ別の男性に惹かれるなんて……。 それでも、ともに過ごす時間が増えるにつれ恋心は募っていき、 ヴィットリオも彼女を憎からず思ってくれている気がして嬉しかった。 ところがある日、ジンジャーの前にヴィットリオの母親が現れ、 冷たい態度で接してきたかと思うと、衝撃の言葉を放った! 「あなた、息子がもうすぐ結婚することは聞いているの?」 それぞれ心に傷を抱えた3人のヒロインが、ヨーロッパで運命の人と出会う大好評3部作、〈大富豪の青い鳥〉第2話をお届けします。本作は、前作のフランス公爵に負けず劣らずの美形イタリア伯爵との一筋縄ではいかない恋が描かれるシンデレラ・ストーリーです!

美しき公爵の愛の詩美しき公爵の愛の詩

美しき公爵が詠む愛の詩に、 酔いしれていたかった……。 信じていた人に裏切られてひどく傷ついた大学講師のアビーは、 仕事をしばらく休んで、ヨーロッパで心身を癒やすことにした。 歴史的な詩人のリサーチを兼ねたその旅はしかし、 彼女の心をかつてなく大きく揺さぶることになる。 滞在する予定の風光明媚な地所から迎えに現れた男性ラウルを見て、 そのあまりの美しさに、アビーは思わず息をのんだ。 ずっと妄想の中で思い描いてきた、まさに理想の男性像そのもの。 さらに、ラウルの祖父がアビーの探している詩集を所有しているからと、 フランスにある彼の家に招待され、彼女は天にも昇る心地になったーー まさか彼が公爵で、しきたりを重んじる家族から冷遇されるとも知らず。 それぞれ心に傷を抱えた3人のヒロインが、ヨーロッパを旅するなかで運命の人と出会う、3部作〈大富豪の青い鳥〉。第1話の本作は、フランス公爵との身分違いの恋物語です。ロマンティックな舞台にご注目ください!

小さなラブレター小さなラブレター

小さな手紙に落とした涙は、 大きな愛の呼び水となり……。 〈ママが死んでしまってそばにいないから手術はこわいけど、 手術でぼくの頭痛をなくして、パパをまた幸せにしたいです〉 病を持つ少年の手紙を読んで、慈善財団で働くギャビは胸がつまった。 少しでも心の支えになりたい一心で少年を訪ねると、そこは、 世界的な富豪一族の当主ルカ・ベレッティーニの家だった。 父親であるルカは不在で、ギャビは幼い息子とその祖母に迎えられ、 少年がしばしでも病を忘れられるよう楽しい時を過ごした。 ただ、この子の手紙のことはルカには秘密と祖母に釘を刺されるーー いつも不幸せそうだと息子に思われていることを知れば傷つくから、と。 だが翌日、少年と同じ黒髪碧眼の大富豪が、突然ギャビの職場に現れた! 実は流産経験を持つヒロインは、母を亡くした少年の気持ちが痛いほどわかり、知らず知らずのうちに魅力的な父子の人生に深入りしていきますが……。思わず涙こぼれる感動作を、HQイマージュを代表する大御所作家レベッカ・ウインターズが書き上げました。

ウエディング・ストーリー2018 めぐり逢いウエディング・ストーリー2018 めぐり逢い

不慮の事故で夫とお腹の子を一度に失い、涙に暮れていたアビー。ある日、亡き夫の遺した店で働く彼女のもとに、最近雇った学生の父親で富豪のリックが現れ、娘の採用を取り消すよう圧力をかけてきた。彼の不機嫌な態度に戸惑う一方、忘れていた恋の疼きが…(『さよなら涙』)。リリーは幼い妹を抱え、ときには困窮して路上生活も経験した。8年前、恋人ミケーレの求婚を断ったのは、そんな自分が足手まといになると思ったから。それなのに今、ウェイトレスとして働く職場で、冷たい瞳の奥に情熱をたぎらせている彼と再会してしまうなんて!(『独りぼっちの薬指』)。ベリンダは双子の子供を連れて訪れたミラノで事故に巻き込まれ、救助に現れた医師を見て息をのんだーああ、マリオ!4年前、めくるめく一夜に純潔を捧げた相手。そして双子の父親。幸か不幸か、彼は子供たちをベリンダの親友の子と勘違いしており…(『秘密の双子』)。久々の再会を果たした品行方正な次期伯爵ランドールとワイルドな従兄弟のゲイブ。ひょんなことから、二人は立場を交換ーゲイブは伯爵領で屋敷を管理するフレディと一つ屋根の下で恋の火花を散らし、ランドールは従兄弟の妹分で孤児のクレアに惹かれていく。(『華麗なる義兄弟』)。

祝福のシンデレラ・キス祝福のシンデレラ・キス

15歳の頃から恋い慕う親友の兄アントニオ皇太子と婚約したクリスティーナ。しかし4年も無関心を決め込まれ放置されたことで、この婚約はきっと解消されると覚悟していた。周囲から密かに“醜いあひるの子”とあだ名されてきた私だから…。ところが、ようやく結婚式が盛大に挙げられることになったー彼の妹に降って湧いた醜聞から衆目をそらすためだけに。(『名目だけの花嫁』)。絶世の美男ジェレドと知り合い、強く惹かれたケイは純潔を捧げた。だが、一夜で新しい命を身ごもったことを、著名人の彼に知らせる術はなかった。やむなく独りで子を産み育て、6年が過ぎたある日、片時も忘れたことのなかったジェレドが現れ、ケイの心は愛と戸惑いのはざまで揺れるー我が子の存在を偶然知った彼が、息子を奪うつもりでいるとも知らずに。(『プレイボーイの真実』)。エミリーは結婚して3年経った今も大富豪の夫フィンに夢中。だが彼は前妻といまだに親しく、毎晩帰宅も遅いので、結婚生活は不安に満ちていた。今日は3度目の結婚記念日。腕によりをかけて作った食事は食べる人もないまま冷めてしまった…。とうとう彼女は思い余って夫の会社に乗り込んだ。そこには、一緒にシャンパンを飲む夫と前妻の睦まじい姿があった。(『悲しい嫉妬』)。

イタリア大富豪と臆病な花イタリア大富豪と臆病な花

臆病な私を追いつめるように、 蔑みの目で責めさいなむ彼……。 デーアは双子の妹の聡明さを心ひそかに羨み生きてきた。 最近、想いを寄せていた男性にあえなく袖にされ傷ついたうえ、 皮肉にも彼が見初めた相手が妹だったことがわかり、 自信を失った彼女は恋に臆病になってしまった。 やがてデーアは妹の結婚式に参列することになるが、 そこには、彼女に冷たい視線を送る一人の男性がいたーー 花婿の親友で大手海運会社の御曹司、グイド・ロッサーノ。 “ライオンハート”の異名をとる精悍で男らしい彼は、 世界の女性たちから引く手あまたの大富豪だ。 以前に一度会っただけなのに、なぜ彼は私を冷淡な瞳で見るの? 両親や妹のように幸せになりたいーーそんな切なる思いを胸に抱くデーア。グイドが見せた、いわくありげな視線が脳裏に焼きついて離れませんでしたが、1年後、再会の時は突然にやってきて……。大好評をいただいた2部作〈モンタナーリ家の結婚〉の関連作です!

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