小説むすび | 著者 : レベッカ・ウインターズ

著者 : レベッカ・ウインターズ

ギリシアの小さな奇跡ギリシアの小さな奇跡

おなかの子は、あの日愛を交わした証。 それを、信じてもらえないなんて……。 “妊娠”を示す検査薬の結果を見て、ステファニーは呆然とした。 相手は、3カ月前に旅先で出逢った、カリスマ性漂う男性ーー たちまち彼の虜になり、生涯忘れられない一夜を経験した。 だが翌日、別れのメッセージを残し、彼は忽然と姿を消したのだった。 父親を知らずに育った彼女は、わが子に同じ思いをさせたくなかった。 あらゆる手を尽くし、ギリシアの地でようやく再会を果たすが、 そこにいた彼は、まるでステファニーの知る彼ではなかった。 彼女が愛した男の正体は、富豪一族の御曹司、ニコス・ヴァサロス。 驚きも冷めやらぬなか、辛辣な言葉がステファニーの胸に突き刺さった。 「金持ちと寝て妊娠するのが狙いだったのか?」 HQイマージュの大御所レベッカ・ウインターズが描いた、絶世の美男とのジェットコースター・ロマンスが《至福の名作選》に登場!別の男の子供ではないかと疑いつつも、強引にステファニーを妻に迎えるニコス。彼が妻と同じ寝室を使おうとしない理由とは……?

十九年後に愛してる十九年後に愛してる

娘と同じ黒髪のギリシア富豪に、 真実を話すときがやってきたーー 「2年間の兵役に就くけど、待っていてくれ。毎日手紙を書くよ」 17歳のアレクサはギリシア海運王の御曹司ニコを信じて待ちわびた。 けれども手紙は1通も届かず、悲嘆にくれるなか、 彼女は親代わりだった祖父の転任先であるカナダへと発った。 わたしは初めて愛を捧げた人に、だまされたということね……。 ほどなく妊娠が判明し、アレクサはニコに知らせずに出産したのだった。 月日は流れ、ある夜、18歳になった娘の恋人の家に招かれた彼女は、 夕食の席に現れたギリシア神さながらの男性を見て、失神しかけた。 ニコ! どうして、あなたがここに? 我が子と知らずに娘と話す彼の姿に、アレクサは残酷な運命を呪った。 HQイマージュの代表作家R・ウインターズの甘酸っぱさと切なさが詰まったドラマティックなシークレットベビー物語をお贈りします。娘の恋人が実の父親のように慕っている“ニコおじさん”が、初恋の相手ニコだとわかり、アレクサは思わず化粧室に逃げ込んで……。

灰かぶりの秘密灰かぶりの秘密

あの笑顔を忘れられるはずがない。 彼は、12歳の私が憧れた王子さま。 清掃員のカミには、今も深く心に残る忘れられない記憶がある。 12歳のとき、父の運転するタクシーから見た、黒髪の美しい若者の姿。 王子さまさながらに紋章付きの黒塗りの車に乗り込むところで、 彼に釘づけのカミに気づいて、ほほ笑みかけてくれたのだ。 その後、父は亡くなり、カミはいま働きながら大学に通っている。 でもまさか清掃作業で訪れた邸宅で、黒髪の彼に会うとは思わなかった。 邸宅の主は、プロヴァンスの大富豪、ラウル・フォンテスキュー。 予想に反して、ラウルもまた彼女のことを覚えていてくれたことで、 カミは彼に強く惹かれていくーーその胸に、大きな秘密を抱えたまま。 クリスマスを迎える頃には、私は余命わずかかもしれない……。 愛する人と過ごすクリスマス。憧れの王子さまから、一緒に過ごしたいと望まれても、深刻な病を抱えるヒロインは、成功するかわからない手術を控えていて……。R・ウインターズらしい愛と優しさのつまった、担当編集が自信をもっておすすめするシンデレラ・ストーリー!

富豪一族と愛の忘れ形見富豪一族と愛の忘れ形見

亡き姉の小さな忘れ形見。 せめて父親の名を知りたくて……。 姉を亡くして1年余り、ナタリーは遺された甥を引き取ることにした。 だが姉は未婚のまま産んだ幼子の父親が誰か明かしてくれず、 ナタリーは甥にいつか教えるためにも、まず父親捜しから始める。 わずかな手がかりをもとに、彼女は由緒ある公爵領を訪れた。 ここの葡萄園で働く誰かが、甥の父親の可能性があるのだ。 臨時の仕事に応募したナタリーは、面接官のドミニクを見て息をのんだ! 深みのある黒い瞳と黒髪が、怖いほど甥に似ている。まさか……。 でも、この公爵家出身の大富豪には、風貌のよく似た兄といとこがいて、 姉が恋におちた男性が3人のうちの誰であってもおかしくなかった。  ドミニクでありませんように。ナタリーはいつしか、そう願っていた。 大スター作家R・ウインターズが、情趣豊かな南仏プロヴァンスを舞台に、胸に響くシンデレラ・ロマンスを書き上げました! 真実がわかるまで、甥の父親捜しをしに来たことをドミニクに伝えられないナタリー。秘密を抱えたままなのに、恋心は止められず……。

とだえた皇太子の手紙とだえた皇太子の手紙

もう忘れたと強がってみせても、 この胸にいるのは、あなただけ……。 少女の頃、ドネッタは馬術大会でさる王国の皇太子エンリコと出会った。 毎年、顔を合わせるうちに親しくなり、16歳のとき初めてキスをした。 エンリコが大学進学のため大会に出られなくなると、 卒業したら二人で旅に出ようと約束し、文通で心を通わせ合った。 ところが彼は国事に忙殺されるようになり、やがて手紙もとだえると、 彼の薄情さにドネッタは人知れず懊悩したのだった。 5年後、ようやく気持ちに区切りをつけたドネッタのもとに、 エンリコの国で開かれる馬術大会への招待状が届く。 いったいどんな顔をして会えばいいの……? ドネッタは戸惑ったが、 愛しの皇太子とまた会いたくて、彼の待つ、かの国へ飛んだーー ハーレクイン・イマージュ2600号を記念して、代表作家レベッカ・ウインターズの珠玉作をお贈りします! 真綿で首をしめられるような失恋の痛みに耐えてきたドネッタと、そうとは知らないエンリコの再会やいかに? 本作は『終わらない片思い』の関連作です。

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