小説むすび | 著者 : レベッカ・ウインターズ

著者 : レベッカ・ウインターズ

終わらない片思い終わらない片思い

愛のままには生きられない。 私はただの政略結婚の道具だから。 許婚が事故死し、ランツァは心から嘆くも、親の決めた政略結婚から 解放されたことにほっとしている自分に後ろめたさを感じていた。 そんなある日、今度は亡き許婚の兄ステファノとの結婚を命じられる。 彼とは、大人になってからまともに会ったこともないのに。 病を患う父を安心させるためにも、ランツァは従うほかなかった。 1年後の結婚式の日、祭壇でようやく顔を合わせたステファノは、 驚くほど端整な顔だちで、大人の魅力をまとい、きらきら輝いて見えた。 そう、ランツァは幼き日から、本当はステファノが好きだったのだ。 だが、人知れず頬を染めるランツァに、彼は事務的に告げた。 これはあくまでも形だけの結婚で、寝室は別だ、と。 大スター作家レベッカ・ウインターズが描いた、愛なきロイヤル・ウエディングと切ない片恋の物語。もどかしい二人のロマンスに加えて、ヒーローの亡き弟との兄弟愛が優しい筆致で綴られた本作は涙なくして読めない名作です。

スター作家傑作選〜シンデレラは身代わり母に〜スター作家傑作選〜シンデレラは身代わり母に〜

幼い頃から護衛隊長の父と宮殿で暮らし始めたアビー。ヴィンチェンツォ皇太子を慕っていたが、身分差は明らかだった。やがて彼が近隣国の王女と結婚したのを機に、密かな恋心を封印した。しかし28歳になった今、子宝に恵まれぬ皇太子夫妻のために、アビーは代理母として皇太子の子を身ごもっていた。不幸なことに妃は先日、不慮の事故で亡くなってしまった。彼を励ますためにも、元気な赤ちゃんを産まないと!だがアビーが宮殿にいられるのは出産までという契約。愛する皇太子との別れが、刻一刻と近づいていた…。『殿下に捧げる初恋』義姉を亡くしたアイビーは、勇気を出して義姉の婚約者だったデミアン・アリステデスを訪ねた。プリンスの称号を持つイギリス人の彼は、ハンサムだがどこか非情な雰囲気を漂わせている。彼の婚約者の義妹だとアイビーが自己紹介しても信じず、金目当ての女と決めつけようとした。「わたしのお腹には、あなたの赤ちゃんがいるのよ!」そう告げた彼女に、デミアンは言った。「ばかばかしい。君とは初対面なんだぞ!」この人は本当に義姉から聞いていないの?わたしが義姉の代理母として、プリンスの子を宿していることを。『愛に怯える花嫁』

スター作家傑作選〜涙の数だけ深まる愛〜スター作家傑作選〜涙の数だけ深まる愛〜

不慮の事故で夫とお腹の子を一度に失い、悲しみのどん底で涙に暮れていたアビー。心の傷も癒えぬまま、独り身で海辺のリゾートに移り、店を開いて6年が経った。ある日、最近雇い入れた学生の父親で富豪のリックが現れ、娘の採用を取り消すようにと圧力をかけてきた。彼の不機嫌な態度に戸惑う一方、忘れていた恋の疼きが…。『さよなら涙』。エイミーが幼い息子をギリシアに連れてきたのは、父の顔を知らぬわが子にルーツを感じてもらうため。恋人だった外科医ニコに子供は欲しくないと言われ、別れて独りで産み育ててきたが、流産したと思っているニコはその存在さえ知らない。なのに、ニコと偶然再会するとは!皮肉にも、ニコと息子はあまりにも生き写しでー『命のかぎりの愛を』。ベリンダは双子の子供たちを連れて訪れたミラノで不運にも事故に巻き込まれ、救助に現れた救命救急医を見て息をのんだーああ、マリオ!4年前に純潔を捧げた相手。そして双子の父親。電話番号も名字もわからない彼に、妊娠を伝えられなかったのだ。幸か不幸か、彼は子供たちをベリンダの親友の子と勘違いしており…。『秘密の双子』。

スター作家傑作選〜恋は地中海の香り〜スター作家傑作選〜恋は地中海の香り〜

ギリシア、イタリア、スペインが生んだ美形ヒーローとの、もどかしい恋物語3選!美しきギリシア人のアレックスと仕事をして2年。美人の恋人がいると噂の世慣れた彼を愛してしまったリースは、大きな決断をしなければならなかった。職を辞し、彼にさよならを告げるのだ。振り向いてくれないのにそばにいるのはつらすぎるから。夜ごと涙で枕を濡らし、いよいよ決心したリースは、最後の仕事へと向かうが…(「愛のシナリオ」(レベッカ・ウインターズ))。失恋旅行でローマへ来たシャーロットがホテルのバーで嘆息していると、魅力的な長身男性が隣に座った。「君、大丈夫?」優しい言葉をかけてきた裕福なイタリア人のルチオに惹かれ、身も心もゆだねるが、眠っている間に彼は忽然と姿を消したー“すてきな夜をありがとう”と書き残して。数週間後、彼女は妊娠に気づき…(「トレヴィの泉に願いを」(ルーシー・ゴードン))。弟が作った借金に頭を抱えるリアの前に、半年だけ恋人だったスペイン人実業家のアレハンドロが現れた。1人の女性と長続きする関係を持てない彼を本気で愛するようになってしまったリアは、ぼろぼろになる前に自ら身を引いたのだった。しかし今、彼は借金を肩代わりする見返りに、またベッドを共にするよう要求してきた!(「情熱の取り引き」(トリッシュ・モーリ))

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