著者 : 一分咲
結婚式を終え、正式に夫婦となったエイヴリルとディランに、またも王太子ローレンスからの依頼が舞い込んだ。 その内容とは、エイヴリルが「稀代の悪女」として隣国に渡る使節団に同行し、曲者と噂の国王を籠絡すること。 ディランたちを伴い到着してみれば、半ば鎖国状態のこの国で「悪女エイヴリル」はなぜかカリスマ化していてーー? 身分を隠しての任務は、新婚の二人にはもどかしいことばかり。王妹エミーリアの家庭教師として、意外すぎる人物も現れて!? 無能才女の有能ぶりが輝き、夫婦の絆が深まるシリーズ第4巻!
「君が私を思い出せなくてもいい。ただそばにいてくれれば」 「!?(待って、確かに今世こそは恋人がほしいって言ったけど……)」 公爵令嬢のリーフェは、前世では「稀代の悪女」と恐れられ、生涯孤独だった記憶を持っている。 今世こそは幸せになりたいと願い、これまで力を封印して穏やかに暮らしてきたのに……記憶喪失になった婚約者を妹のアリアに奪われ、実家からも追い出されることに!? そこに現れたのは、隣国の皇太子・オリヴェル。 お互いの利害が一致し、地位も容姿も、すべてにおいてハイスペックな彼と偽装婚約をすることになったけれど、オリヴェルはまるでリーフェをずっと昔から知っているみたいに甘やかしてきてーー?
王都のはずれ、周囲を木々と花々に囲まれた『顔だけ聖女』エステルのカフェは、毎日元気に営業中。本音がダダ漏れになる呪いにかかった婚約者のルシアンに相変わらずの甘い本音を聞かされながら、エステルは幸せな日々を過ごしていた。ある日、エステルとルシアン、黒猫のクロードで新メニューの試食をしていると、いつもは来客がない時間にもかかわらずカランカランとお店の戸が開く音が鳴った。不思議に思って振り返ったエステルの目に飛び込んできたのは、小さな白い狼でーー?
ランチェスター領での滞在が長引いているエイヴリルたち。領内の港町を訪れた際、停泊中の客船・ヴィクトリア号に、麻薬騒動で手配中のテレーザが乗っている可能性が高いと知ったエイヴリルは、ディランに潜入調査を提案する。ウェルカムパーティーに、ディランの甘いエスコート。初めての船旅に大興奮のエイヴリルだが、ふとしたきっかけで、船内に潜む犯罪組織に捕まってしまい……? なぜか悪女を演じる天然令嬢の勘違いシンデレラストーリー、波乱の新婚旅行(!?)から、待望の結婚式を迎える第3巻! 【プロローグ】 【第一章】悪女とウエディングドレス 【第二章】悪女と豪華客船 【第三章】悪女と再会、そしてはじめまして 【第四章】悪女と人質 【閑話】巻き込まれた男 【第五章】悪女が信じるのは 【第六章】この日のためのもの 【エピローグ】 【書き下ろし番外編】エイヴリルの悪女日誌・お留守番
乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった侯爵令嬢のセラフィーナ。憧れの怠惰な余生のため、断罪ルートの回避を決意するセラフィーナだったけれど、いざ学園に入学してみるとなぜかヒロイン(通称:ヒドインちゃん)がいなくて!? 「死にたくない! ヒロインが出てこないなら、わたしがやるしかない…!」 断罪回避のため、仕方なくヒロインに代わって密かにイベントをこなすセラフィーナ。けれど周囲の勘違いによりなぜかセラフィーナの愛され指数が急上昇してしまう。さらに、隠しキャラのはずの隣国の第二王子が急接近! まさかの溺愛ルートに突入してしまって…!? 待ってください、こんなストーリー知りません! 私はただの悪役令嬢なんですーー!
第三王子ソル・トロワ・クラヴェルと婚約し、 ナーバナ王国の聖女として認知されたセレナ・オルレアン。 しかし、どこまでも優しいソルの中には セレナが「俺様ソル」と呼ぶ、傲岸不遜なもう一人のソルがいた。 二人のソルに見守られ(?)ながら、聖女として成長していくセレナだが ソルの将来のため、俺様ソルは消えてしまうことに寂しい気持ちを持っていた。 一方、王位継承権をかけたレースにも動きがありーー! ナーバナ王国の未来を担う、聖女と王子の物語、大団円の第2巻!
無事にディランの溺愛に気がつき、王都での暮らしを満喫していたエイヴリル。そこへ王太子・ローレンスが訪れ、ディランとともにある仮面舞踏会に出席するよう依頼される。 ダンスの猛特訓をして臨んだ舞踏会。不測のピンチもエイヴリルの特技で切り抜け任務は完了するが、新たな問題が浮上した。その解決のため、二人はディランの故郷・ランチェスター公爵領へ。 『好色家の老いぼれ公爵様』の二つ名をもつディランの父やその愛人たちともうまく付き合おうと意気込むエイヴリルだったが、到着早々、新入りのメイドに間違われてしまいーー? 第一章 悪女と仮面舞踏会 第二章 悪女のミッション 第三章 新しい依頼 第四章 ランチェスター公爵領へ 第五章 メイド・エイヴリルによる調査 閑話 テレーザ・パンネッラの企み 第六章 婚約者は悪女? 閑話 愛人たちの結束 第七章 悪女はティータイムを満喫する 閑話 ブランドン・ランチェスター 番外編1 ディラン・ランチェスターの手紙 番外編2 ローレンスとアレクサンドラ
伯爵令嬢のエステルは、聖女を輩出する名門・シャルリエ伯爵家に生まれながら魔力量が少なく、見た目が美しいだけの『顔だけ聖女』と揶揄されてきた。 欲深い義妹に聖女の座を奪われ辺境の地へ送られる道中、エステルは何者かに殺害されてしまう。しかし目が覚めるとそこは一年前で、冷酷だった婚約者の公爵様が愛を囁くようになっていてーー!? 「俺は初めて会った時からずっと、君が好きすぎるんだ」 「……!?」
聖女ケイトは婚約者のギルバート王子からいつも冷たくされて、いずれ婚約破棄されるのではと落ち込んでいた。そんなある日、異世界から聖女が現れる。身を引こうとするケイトに、聖女サクラは目を輝かせて一緒に逃亡すると言い始め「ギル様とケイトのハピエンが見たい!」とハイテンション。謎の言葉に首を傾げつつサクラと友情を育み、ギルバートとのハピエンを目指すことに!
類まれな能力を持ちながら、家族に“無能”と虐げられて育った令嬢・エイヴリル。素行の悪い義妹の身代わりに『好色家の老いぼれ公爵様』のもとへ嫁ぐことになるが、実際の公爵・ディランは、噂とは真逆の美しい青年だった。彼が望む「悪女を妻に迎え、三年後に離縁する契約」は、エイヴリルにとって未来の自由を意味する絶好の条件。張り切って“悪女”を演じる不思議な“才女”に、周囲は困惑しつつも次第に惹かれていくーー 第一章◆身代わりで悪女として嫁ぐことになりました 第二章◆契約結婚、大歓迎です 第三章◆悪女、はじめました 第四章◆無能な悪女の烙印 第五章◆悪女とサロンコンサート 第六章◆悪女は気づかない 第七章◆無知な訪問者 第八章◆有能ではないはずです! 第九章◆箱入りの妹と崩壊の足音 第十章◆入れ替わりの結婚式
小さい頃に聖女候補だったオルレアン伯爵家の貧乏令嬢セレナ。 幸い(?)にも聖女に選ばれることなく、慎ましく生きてきたが、いよいよ資産が尽き……たところに舞い込んできたのが 第三王子ソル・トロワ・クラヴェル殿下との婚約話。 お金のための政略結婚による婚約者とはいえ、美しい顔立ちと優しい性格を持つソルに対する親愛の感情を持ち、仲良くやっていたはずのセレナだったがーー 「……今、なんとおっしゃいました?」 「だから、『ざまぁ』してほしいんだ」 「ソル殿下。『ざまぁ』してほしいだけでは、よく意味が分かりません!」 婚約破棄をしたいがために変なことを言い出した王子様だけど、それには深いわけがあるようでーー?