著者 : 一橋大学大学院言語社会研究科韓国学研究センター
永遠なる臨時政府の少年永遠なる臨時政府の少年
母・鄭靖和の『長江日記』に続き二代にわたって臨時政府の志を守り抜いた市井の韓国人の歴史的自伝。著者は1928年に大韓民国臨時政府で生まれ17歳で解放を迎え、南北分断・朝鮮戦争・独裁政権と続く激動の韓国現代史を言論人、実業家として誠実に生き抜く。
長江日記長江日記
大韓民国臨時政府の設立から100年を迎えたが、その資料は少ない。本書は、臨時政府と国内の独立運動家たちの姿を、生活と運動を共にした女性の目をとおして生々しく描いた回想録であるとともに、臨時政府についての歴史的にも貴重な資料である。 出版にあたって 拙いことを知りつつもすべてを語る言葉[鄭靖和] 1.北に行く夜行列車 2.鴨緑江を越える 3.逮捕 4.一九二〇年代の上海 5.上海脱出 6.燃えあがる中国大陸 7.水の上の亡命政府 8.花灘渓の青き流れ 9.朝鮮義勇隊と光復軍 10.重慶の臨時政府の人びと 11.大陸を濡らした血と涙 12.日本の降伏 13.祖国へ向かう道 14.喜びと悲しみの地 15.民族は分裂し…… 16.北から来た人 17.監獄生活 18.明け方の引越し荷造り 母について 時代の呼び声に両手を合わせて[金滋東] 鄭靖和年譜 訳者あとがき 小さな声で語りつがれる人びとの記憶[姜信子]
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