著者 : 一花夜
「彼女こそ、私の運命の人だ!私は絶対に彼女と結婚する!」と侯爵家の令息レスターに、舞踏会で突然宣言された伯爵令嬢のソフィア。恋愛には興味ゼロで領地経営に邁進する地味系女子の私と、顔よし身分よしのスーパーエリートなレスター様は、今日が初対面なのにどういうこと!?なぜかそのまま縁談は進み、戸惑うソフィアにレスターは、熱い視線を向けて驚くべき告白をする。「私はー頭が悪い」え、今なんとおっしゃいましたか?
愛人と結婚したいからと、一方的に婚姻破棄を言い渡された侯爵夫人・マーシェル。侯爵家当主のクリスは、それまで妻であるマーシェルに支えてもらった恩も忘れて彼女を屋敷から追放してしまった。-しかし、その直後から崩壊し始める侯爵家。クリスは知らなかった。侯爵家の内政は、全てマーシェルのおかげで上手く回っていたことを。彼女を失った今、侯爵家には何の力も残っていないことをー。これは、マーシェルを失った者が後悔と自責の念に苦しむ中、追放された彼女が真の幸せと愛を手に入れるまでの物語。
「真実の愛を見つけた」と王太子に婚約破棄された王国の『完璧な淑女』マリアベルは、「運命の愛」で隣国の皇太子レナートと巡り合う。レナートの熱くまっすぐな想いにマリアベルは戸惑いつつも、その愛を受け止める決意をする。しかし婚約お披露目式の直前に、自称「レナートの婚約者」である帝国の『至上の悪女』クラウディアが立ちはだかる!しかもその背後には、共和国の影も見え隠れしていてー!?
クラリスは、「ファーレンハイトの宝石」とも称される美しい姉と常に比較されて生きてきた。クラリスが十九の歳、「人喰い辺境伯」と呼ばれるジークフリート・グーテンベルグの戦果の褒賞として姉の身代わりで嫁ぐことになる。ところが辺境伯ジーンは、無口で無表情ながらもクラリスを思いやる、包容力に溢れた魅力的な人物だった。しかし「身代わり花嫁」であることに負い目を感じるクラリスは、なかなかジーンへ心を預けられないでいた。…2020eロマンスロイヤル大賞ピーチ賞受賞作!巻末特別短編・『辺境伯の幸せな日々』。
結婚式当日のループを無事に抜け出した、武人一族の令嬢カトレア。イケメン公爵の旦那様・クリュセルドとのすれ違いも無事に解消し、幸せに暮らすーはずが、今度はクリュセルドが陰謀に巻き込まれて刺されてしまう!「絶対にクリュセと幸せになってやるんだから!」未来からやってきた『カトレアの息子』を自称する旦那様似の青年と共に、カトレアは死の歴史を塗り替えるべく、再びループに挑むことに…。めげない花嫁が今度は“家族”で死亡フラグ回避!サスペンス×ラブファンタジー第2弾。