著者 : 三田誠広
女は獣、獣は男、過去は未来、未来は現在…輪廻転生による、釈迦の前世物語。生とは、死とは何か。そして、釈迦の悟りとは何か。仏教創始以来、二千五百年の歴史的な謎に、深く分け入る画期的な連作小説。
彼は学校へ行かなくなった。食事も1日に1度、すべての料理にあふれるほどトマトケチャップをかけ、皿まで真っ赤にして食べるー。そんな彼がやがて結婚し、子供をつくり、流行作家になった。妻や子供との日常生活に、ふと昔の自分の姿を思い出す。深い思索の中に苦いユーモアをちりばめた私小説。
現代(いま)からおよそ2000年前、孤独なユダヤ娘から産み落された不具の父なし子で超常者の青年が、自らの意志で十字架にかかり処刑された。-その青年の名はイエス・キリスト。キリストの劇的な生涯を個性的に描き切る本格長篇小説。
くどいてくるのは全共闘世代のオジサンばかり。うれしいようなさびしいような、乙女心。高田馬場は、昔も今も青春まっただなかで-。著者初のエンターテインメント・ストーリー。
連合赤軍事件(1972)-かつて全国の学園を席券した全共闘時代の末期、ある驚くべき事件が起こった。あれから十数年、青春の熱はさめ世紀末と呼ばれる時代に、新たな銃声が響く…。セスジも凍る、オモシロ恐怖のワンダーランド。
連合赤軍事件(1972)-かつて全国の学園を席券した全共闘時代の末期、ある驚くべき事件が起こった。あれから十数年、青春の熱はさめ世紀末と呼ばれる時代に、新たな銃声が響く…。セスジも凍る、オモシロ恐怖のワンダーランド。
大企業「ニッポンバイク」の本社宣伝部でバリバリの企業戦士だった義明に出た突然の左遷辞令は、片田舎での一販売部員というものであった。いったい何があったのだ!でも負けはしないぞ。きっと立ち直ってみせる。翌日から展開された強引な販売作戦。著者の体験にもとづく異色のサラリーマン青春小説。
桜咲く4月、晴れて高校入学…。だけどさっそく志望大学の選択、受験のための勉強スケジュール。それでも高校生活はそれだけではない。…女生徒との出逢い、初恋、両親との葛藤、登校拒否、将来への悩み、社会への目覚め、早すぎる絶望、そして反抗…。人生へのスタートラインにならびながら、不安の迷路をさまよう少年少女の群像を、芥川賞作家が愛惜をこめて描き出す評判の自伝的青春小説。
UFOの存在を熱烈に信じ、ET〈地球外生物〉との直接交信を試みる青年達と、エーテルを教義としてその組織を着々拡大する巨大新興宗教との闘いをエキサイティングにファンタスティックに物語る。