著者 : 中場利一
心地よい風の吹く、大阪南部の海辺の町。妻子に逃げられた50オトコが元カノに拾われた先は「喫茶テンノット」。男は、店に来る顔馴染みや町の人々と、再び人生に向き直っていく。 身内を亡くしたイカナゴ漁師、離婚して愛娘と離れ離れになった友、同級生の女性とその年老いた父親との確執と和解ーー町には義理や人情が渦巻いている。
笑うことのできない女と、一本気で無骨な男。東京に出て来て孤独に暮らす鏡子は、中年のアウトロー八代竜二と出会い、お互いのさみしさを埋め合うような恋に落ちる。八代は、古巣の組に復帰するため、ヒットマン指令を遂行したものの情勢が急変。鏡子の妊娠がわかり、一度はカタギの道を歩み始めるが…。不器用に生きる二人の男女をユーモラスに、切なく描く!
長距離トラックでの仕事を終えて、健二が帰宅すると、マンションの部屋はスッカラカン。妻の香織が家財道具一式を引き払って出て行ったのだ。健二の実家に二歳半のひとり娘を預け、消えた妻。大型タンクローリーの助手席に乗せた愛娘とともに、仕事をこなしながらの妻探し。香織が出て行った事情とは!?愛しの妻と復縁は出来るのか!?笑って笑って、泣ける一冊。
夫婦ゲンカしたまま長距離トラックの仕事に出た健二が帰宅すると、妻の香織が、二歳半の一人娘・シーちゃんを残し、ありったけの家財道具を持って家出していた。な・ん・で・や?長距離の仕事をこなしながら、消えた妻を探すハメになった健二。慣れぬ子育てに四苦八苦しつつも、大型タンクローリーの助手席に可愛いシーちゃんを乗せ、今日も東奔西走するのだがー。オカしくてケナゲな珍道中、レッツラゴー!
岸和田には絶対守らなければならないルールがある。カオルちゃんが来たら道をあけろ、目を合わせるな、小声であっても悪口を言うな。でないとダイヤモンドより硬い頭や鉄球のようなゲンコツが飛んでくる。ご存じチュンバと小鉄の迷コンビもやられ放題。ひと泡吹かせてやりたいが、何せ相手はケーサツもヤクザも恐れをなす世界最強の男。果たして二人の運命や如何に!?抱腹絶倒のシリーズ第四弾。
「十人相手に一人でケンカに行くんが不良で、一人相手に十人で行くんが非行。それを見てんのが金持ち。うちのお父んが言うてたわ」一人っ子ヤンチの父は、バクチ好き酒好き女好きの仕事嫌い。一家を支える働き者の母はそんな父に愛想を尽かすと家出する。ロクデナシの大人達と家庭に問題アリの友達に囲まれ、女子にときめきながら「不良少年」デビューを果たすヤンチのハートじんじん成長物語。