著者 : 中島渉
地球の重力の700倍もの超能力を持つ主人公タケルが、闇の統一世界主義者勢力に一人立ち向かう大スペクタクル・冒険ロマン。フリージャーナリストのタケルは、南米に潜むナチス第四帝国“太陽の申し子”に関する文書を手に入れる。この文書をもとに現地に飛んだタケルの周囲には、モサドや国家機関、秘密結社の影がまとわりつき始める。そして、タケルは謎の核心へと迫っていくが-。
東南アジア駐留米軍に巣食って、武器横流しと依頼殺人をほしいままにするガルシアという男が沖縄に潜入した。極秘摘発指令を受けたシングレタリィ少佐が追跡するが、折しも米軍基地内で発生した連続殺人の現場には少佐の名が残されていた。捜査陣を嘲笑うガルシアの挑発である。事件はさらに拡大し、一般市民をも巻き込む事態に…。そして焦慮の果て少佐は、元殺し屋の日本人我威に協力を要請した…。実力派の気鋭が憎悪と暴力の極限を描くニュー・バイオレンス傑作。
警察庁必死の壊滅作戦にもかかわらず、麻薬市場は逆に膨張していた。事件は、広域暴力団山菱会幹部霜田の全裸死体が発見された時から始まった。彼と快楽の夜を過ごした美女は何処ともなく姿を消した。そして華僑の張が殺され、さらに宮古島沖で漁船が襲われ、死体と銃孔だらけの船底から大量のヘロインが発見された。霜田事件の犯人を追う長谷刑事は、この事件に注目し、沖縄へ飛んだ。同地は折りしも全島暴力団を二分する抗争の最中にあった。やがて浮かび上がるドラゴンという名の謎のルート。そして第三の殺人…。強烈な主人公我威の魅力で人気を呼ぶ『死神の使者』に続く血とエロスのバイオレンス・サスペンス力作。
世界制覇を目論む幻の闇の世界政府を追って、鬼道タケルは南米から米西海岸へと赴いた。ウエスト・コーストの青空の下には謀略の闇が広がっていた。亡命KGBエージェント、その命を狙うソ連の超能力暗殺者、PSIを兵器とする戦士僧軍団。タケルとその美貌の恋人で優秀な記者のジルは死闘に突入した。
バンベルグ文書ー謎に包まれたまま闇に封印されたナチスの最高機密文書。全世界に秘匿された莫大なナチス秘密資金の所在が書かれているという。超能力者鬼道タケルは、南米の秘密のナチス・コロニー探査を米国筋より依頼され、単身彼の地へ乗り込む。黄金郷に眠るインカの秘宝を追って禁断の知の旅へ。
恋人の死の真相を教える、という謎の男に呼び出され、シドは新縮歌舞伎町のバーにやって来た。だが店内は血の海と化し、直後、何者かにシドは狙撃された。恋人の死に何か巨大な陰謀が隠されていることは、もはや確実だった。時は2099年。高度に発達したコンピュータ・ネットワークを管理する「協会」は、ネットワーク内で発生した事故調査のため、サイバー=脳とコンピュータを繋いでネットワークに進入できる人間を雇っていた。そして、シドの恋人もその一人だったのである。やがてシドの闘いが開始され、露呈する驚くべき事実と、陰で蠢く黒幕の正体…。気鋭が書き下ろす渾身のクライシス・ノベル。