歴史の闇に散った高潔な魂に、直木賞作家がいま新たな生命を吹きこむ。誠を貫き、義に殉じた武士たちの烈々たる生を描く最新時代小説。
佐幕派最強の桑名藩雷神隊から陸軍大将へ-戊辰戦争、西南の役、日清・日露の四戦場を稲妻のごとく疾駆した知られざる名将立見鑑三郎のち尚文。その颯爽たる生涯を渾身の筆で描いた傑作歴史長篇。
新選組隊士・相馬主計は、後に新選組隊長となったが、箱館五陵郭で降伏、思わぬ赦免で江戸に移る。第10回日本エンタテインメント小説大賞受賞の表題作など計6編、歴史の闇に埋もれた男たちの姿を描く小説集。
苛烈な戊辰の戦いに死すべき命を生きながらえ、最後の会津武士といわれた男、町野主水。荒れはてた故郷の再生に尽くした波瀾万丈の生涯を、雄渾の筆致で描く傑作歴史長篇。
将軍家光の弟にして会津藩初代藩主保科正之。国許や江戸に起こる難事件の数々を人情味豊かに裁いた稀代の名君と彼に仕えた人々をさわやかに描く傑作時代連作集。
新選組最後の隊長・相馬主計の生きざまを鮮烈に描く。第10回エンタテイメント小説大賞を受賞した表題作をはじめ、歴史の闇に埋もれた男たちの軌跡を浮き彫りにする気鋭の時代小説集。