著者 : 中森明夫
アイドル志望の女子高生・深井百合子は、寺山修司がプロデュースするグループ、その名も「TRY48」に応募する。さらに、寺山を知るため「サブカル部」で知り合ったメガネ女子・サブコのレクチャーを受けることに。彼女の知と言葉に導かれ、少女たちと物語はいつしか異次元へと突入するー。最高にスキャンダラスで知的興奮に満ちた、著者渾身の傑作長編。
キャッシーと呼ばれる一人のいじめられっ子少女がある地方都市にいた。アイドルの存在を救いとして、自らなりたいと強く憧れる。彼女に不思議な“ちから”が宿り、遂にその夢は叶う。運命の渦に飲み込まれそうになりながら、人々との出会いと別れ、さまざまなドラマを経て、巨大なクライマックスに向かっていくのだった。キャッシーの運命は…
かつて“おたく”を命名し、“新人類の旗手”と呼ばれた。人気アイドルや国民的カメラマンらと、時代を並走した。フリーライター・中野秋夫。もうすぐ還暦で、自らの残り時間も見えてきた。人生の「秋」に差し掛かり、思い出すのは、昭和/平成の「青春」時代のことだ。自殺してしまった伝説のアイドル、“新人類”と呼ばれたあの時代、国民的美少女と迷デザイナー、入水した保守論壇のドン、そして、“おたく”誕生秘話ー。東京に生きる、クリエイター、若者、アイドル、浮遊人種…それぞれの青春、それぞれの人生を丹念に紡いだ渾身の私小説。
オレ、シンジ、パンクロックにハマッたんだ!-17歳の少年の脳内に突如、100年前の革命家の魂が棲みついた。関東大震災後に虐殺された伝説のアナーキスト大杉栄だ。パンク少年+アナーキストは閉塞した21世紀ニッポンを疾走する。二人の運命は?アイドル美少女との恋の行方は?政治と文学、アイドルとパンク、時空を突き抜け元気になる!!「恋と革命」の痛快パンク青春小説。
オシャレ泥棒-彼女達は一般にそう呼ばれていました。街はオシャレ泥棒の噂で持ちきりだったのです。最初、原宿のショップの前に停められていたワゴン車から洋服は強奪されました。その後…。愛以上のモノを求めて、彼女達は東京中のブティックを荒らし回った!カワイクて、オカシクて、ちょっぴりカナシイ。著者初の書き下ろし、現代少女の必読小説。