著者 : 中澤日菜子
何歳でも人生はやり直せる!ハートフル小説 銀治は、定年退職後に妻から離婚を言い渡され、孤独で怠惰な日々を送っていた。暇を持て余し、シルバー人材センターからの様々な仕事を担っている。ある時、保育園の草むしりの仕事が入り、担当することに。銀治は、人と接すること、特に女性と子どもは大の苦手。渋々保育園に向かうが、次々に巻き起こるハプニングに対応し、その活躍が認められた銀治は、熱烈なリクエストによりそのまま嘱託職員となるはめに。 当初は銀治を怖がっていた子どもたちもだんだん慣れてなつくようになり、人付き合いが苦手な銀治も徐々に保育士たちとも打ち解けていく。日々、子どもや周囲の人たちと接するなかで、孤独だった銀治の心には少しずつ変化が。そんなある日、定年退職後に離婚し離れて暮らす娘について、衝撃の事実を知るーー。そして銀治は、自分自身が蔑ろにしてきた「本当に大切なこと」に向き合うようになっていく。長い間蓋をしていた感情が蘇り、前向きに変わっていく銀治。勇気を振り絞って行動することや、あきらめないことの大切さ、いくつになっても後悔は取り戻せるということ・・・・・・。人生に大切なたくさんのことを笑いと共に教えてくれる、人生応援小説。 【編集担当からのおすすめ情報】 この小説は、タイトルから想像つく方もいらっしゃるかもしれませんが、松平健さんを当て書きして執筆された、渾身の書き下ろし小説となります。松平健さんと著者は以前、著者の作品がドラマ化された『PTAグランパ!』以来の仲。今回の作品もいち早く読んでくださり、「「感動した!生きる勇気をもらった。みんなで読み明かそう。オーレ!」という素敵な応援コメントをいただきました。その温かくて人間味のある主人公と、笑いあり涙ありの筆致でぐいぐいと読者を引っ張ります。 それだけではありません。特筆すべきはこの小説の保育園、療育園やそこに通う児童たちの様子、リアリティ。それもそのはず。著者は、この作品のために療育園、保育園で実際に嘱託職員として働きました。 著者の本気がいっぱい詰まった本作品。 人生は何歳からでもやり直せる。そんな重くなりがちなテーマを、笑いあり、ホロリありの軽妙な筆致で綴ります。読後、必ず元気になれる一冊です。 目次 夏 秋 冬 春
働く女子に元気チャージ!前向きお仕事小説 時崎七菜(31歳)はテレビドラマ制作会社のアシスタントプロデューサー(AP)。尊敬するプロデューサー(P)の上司・頼子をお手本に、連続TVドラマ『半熟たまご』の現場で日々格闘中。クセの強い面々との仕事には、毎日トラブルが頻発状態。元来マジメで不器用な七菜は、つまずきながら、もがきながら、美味しいロケ飯を心の支えに一つ一つ乗り越えていく。そんなある日、先輩の頼子からPを引き継ぐことに。次々と襲いかかるピンチ。そして、ついには前代未聞の大ピンチに!果たして、七菜はどうする? 働き方改革、パワハラ、モラハラ・・・・・・イマドキのお仕事問題をはらみつつもハートフル。 働く女子の背中を包み込み、、優しく押す、前向きお仕事小説です。 【編集担当からのおすすめ情報】 働くことは、生きること。ついこの前の時代までは圧倒的男性社会だった業界でも、女子が働くことが当たり前となった現代。そんななかで頑張る「働く女子」が主人公です。 日頃、私が出会う多くの仕事女子の多くは、マジメで真摯で一生懸命。そんな働く女子を応援するような前向きなお仕事小説を是非読みたい、とお願いしました。描くのは、生き生きとした人物描写とリアルなストーリー運びで人気の中澤日菜子さん。テレビ業界をみっちり取材して、とてもパワフルで愛おしい、お仕事小説が誕生しました。 楽しく読めて元気100倍!また、各章のタイトルも美味しい食べ物になっているように「美味しいもの食べて、元気だそう!」というメッセージも込めています。読めば爽快!明日への元気が湧いてくる一冊です。 目次 #1 とろ〜り牡蠣のチャウダー 4 #2 しゃっきりクミン入り生姜湯 45 #3 あつあつチリビーンズスープ 79 #4 残りもの洋風鍋焼きスパゲティ 127 #5 うまみたっぷりせんべい汁 175 #6 ぶきっちょはちみつレモン 218 #7 あったかレトルトカレーのスープ 265 #8 ドキドキ豆腐とわかめの味噌汁 302
心に美味しい、人生応援小説全5編! ★「お願いおむらいす」 音楽への夢を捨てきれないまま、追い詰められて就職した太一。音楽雑誌の出版社に就職したはずが、全然違う仕事に就くハメに。それでも頑張ってしまうマジメな太一が気づく大切なこととは。 ★「キャロライナ・リーパー」 久しぶりに会う大好きな姉と疎ましい父親。突然聞かされた姉の悲しいニュースに、心は乱れる。対照的に歩んだ女性の生き方、悩みをホロ苦く描く。 ★「老若麺」 ラーメンの名店「紅葉」ぐるフェス店を任された天翔と崇。だが、どうしてもあの味を出せず客は集まらない。そんなとき事件が起こり、ある秘密が解き明かされることに。 ★「ミュータントおじや」 美優は自他共に認める崖っぷちアイドル。大ファンだという女子中学生と出会い、行きがかり上その子の面倒をみることに。自分を押し殺して生きてきた美優の思いとは。 ★「フチモチの唄」 50代後半にしてまさかのリストラになってしまった浩。大切な家族を守り切れない自分に苛立つ。最愛の母の命が長くないことを知り、彼が下した決断とは……。 秋のある日、「ぐるフェス」に集う人々の人生模様を生き生きと描く。心がほわっと温まる全5編。 【編集担当からのおすすめ情報】 人物描写が生き生きとして、台詞が冴えている。今回の作品では、その中澤さんの魅力が全開です。 人間の「生きる」ことへの葛藤や課題がぎゅっと詰め込まれ、登場人物たちのキラキラした瞳が見えるようです。 仕事、家庭、健康、介護……悩み、傷つき、葛藤を続ける登場人物の中には必ず共感できる人物がいるはずです。 ポップで明るくて熱い!でも、そこには確かな人間の息づかい、想いがあります。読後、元気になれる、人生の応援歌をお届けします。 目次 お願いおむらいす・・・・・・・・・・・・5 キャロライナ・リーパー・・・・・・・・51 老若麺・・・・・・・・・・・・・・・・・・・97 ミュータントおじや・・・・・・・・・・145 フチモチの唄・・・・・・・・・・・・・189
何歳でも人生は面白い! 平均年齢76歳のメンバーの繰り広げる痛快青春小説。人生には3つの坂がある。数々の上り坂、下り坂を乗り越えて来た葉介に訪れた、人生最大のまさか! 75歳になってもう一度青春時代が来るなんて……。運転免許を返納して落ち込む葉介に舞い込んだのは、自転車レースへの誘いだった。何歳でも人は新しい世界を切り拓くことができる。温かく心に沁みる人間賛歌。
無駄にイケメンな三十男、高橋秋彦と、恋も結婚も諦めたアラフォーの三輪言問子。どちらも東京での居場所をなくし、ここ小豆島に人生をリセットするためにやってきたがーー。家庭から逃げ出したい30代主婦の真奈美や、超絶美少女・遥の出現で平穏な島が大揺れに。軽妙な筆で描かれる、笑いと涙のノンストップ家族小説。 無駄にイケメンな三十男、高橋秋彦と、恋も結婚も諦めたアラフォーの三輪言問子。どちらも東京での居場所をなくし、ここ小豆島に人生をリセットするためにやってきたがーー。 家庭から逃げ出したい30代主婦の真奈美や、超絶美少女・遥の出現で平穏な島が大揺れに。軽妙な筆で描かれる、笑いと涙のノンストップ家族小説。
人々の大きな夢と希望を集め、郊外に開発された巨大な人工の町ー若葉ニュータウン。高度経済成長、バブル景気、震災、そしてすぐそこの未来まで…。1971年から2021年までの10年ごとをニュータウンの住人たちの視点で紡ぐ、全六編の連作短編集!
大手メーカーを定年退職した勤。 さあ隠居生活と思いきや、商社勤めの娘が出戻り、勤は可愛い孫娘のため小学校PTAの副会長を務めることに! 会長はギャル男、相方の副会長は気弱な主婦。 PTA活動を「暇な主婦のお仕事ごっこ」と公言する勤も、敵を作らぬわけがない。 トラブル満載の行事が続く中、信頼する教師がある事件で起訴されてしまい!? 人生の全てを仕事に捧げてきた昭和の男が、子供と家族、自分と向き合う1年間! 怒って笑って優しくなれる、じぃじのPTA奮闘記。 解説・宮川一朗太
34歳のフリーター・彩はバツイチの54歳・伊藤さんと同棲している。ある日、彩のもとに兄から「お父さんを引き取ってくれないか」との依頼が。彩は申し出を拒むが、74歳の父は身の回りの荷物を持って、部屋にやってきてしまった。父は「この家に住む」と譲らない。その日から六畳と四畳半のボロアパートでぎこちない共同生活が始まった。誰にでも起こりうる家族問題を、笑いと緊張の絶妙なタッチで描く傑作。 上野樹里主演、タナダユキ監督で2016年秋映画公開! 34歳のフリーター、彩はバツイチの54歳・伊藤さんと同棲している。ある日、彩のもとに兄から「お父さんを引き取ってくれないか」との依頼が。彩は申し出を拒むが、74歳の父は身の回りの荷物を持って、部屋にやってきてしまった。 伊藤さんの存在を知り、驚く父。それでも「この家に住む」と譲らない。その日から六畳と四畳半のボロアパートでぎこちない共同生活が始まった。ところが父にはある重大な秘密が……。 誰にでも起こりうる家族問題を、笑いと緊張の絶妙なタッチで描く傑作。 第8回小説現代長編新人賞受賞作。 選考委員を満場一致でうならせた「家族小説」。 思わず家とは何かを考えさせられた。角田光代 台詞の上手さは出色。石田衣良 安心して読める文章力。伊集院静 登場人物の体温を感じた。杉本章子 テンポよく読めた。花村萬月
大手家電メーカーを定年退職した、いわゆる元「モーレツ社員」の武曾勤。悠々自適の隠居生活…のはずが、商社勤めの娘が、小学一年生になる孫娘と共に出戻った。さらに、勤は娘の代理で青葉小学校PTAの副会長を務めることに。会長は24歳金髪のギャル男、もう一人の副会長は気弱な主婦。勤は「PTAなぞ暇な主婦のお仕事ごっこ」という認識で、敵を作らぬわけがない。早速、会計監査でママ集団のボス・雅恵に目をつけられる。形だけの総会、子連れの居酒屋打ち上げ、運動会に夏祭り…勤には到底理解できない出来事と、トラブル満載のイベントが続く中、信頼していた教師がある事件で起訴されてしまい…。時間・労力・愛・体力を仕事に捧げてきた昭和の男が、子供と家族、自分自身と向き合う一年間。
恋愛戯曲で注目の劇作家は、筋金入りの”未恋”女子大生。そんな彼女がリアルに恋をした。でも想いを告げられぬまま時が過ぎ……。元エリート会社員の婚活騒動。妊婦の忘れていた恋心。天体マニア女性への年下男の溢れる想い。離婚工作を引き受けた便利屋社長の偽恋、戦争に翻弄された若者たちの絆……すんなり行かないのが恋だけど、どこかで必ず希望の星が光っている。恋する人、恋を待つ人にエールを送る6つの恋愛物語 「愛しかたは、ひとつじゃない。 ひとの気持ちは、まっすぐな一本道とは限らない」 表題作「星球」 私が選んだ「2014年の短編小説ベスト3」である。 ーー目黒考二(文芸評論家) (「目黒考二の何もない日々」WEB本の雑誌 2015年1月26日より) 『お父さんと伊藤さん』『おまめごとの島』で 注目度急上昇の新鋭が描く恋愛短編集 恋愛戯曲で注目の女子大生劇作家は、筋金入りの“未恋”女子。そんな彼女がリアルに恋をした。でも想いは告げられないまま時が過ぎ……(「星球」)。元エリート会社員の婚活騒動。妊婦の忘れていた恋心。天体マニアの女性に向けられた年下男の溢れる想い。セレブ夫婦の離婚工作を引き受けた便利屋中年社長の偽恋。戦争に翻弄された若者たちの絆……すんなり行かないのが恋だけど、どこかで必ず希望の星が光っている。恋する人、恋を待つ人にエールを送る6つの恋愛物語。 星球 The Last Light ほうき星 半月の子 Swing by 七夕の旅
親友を頼り、東京から小豆島へやってきた内向的な30代イケメン・秋彦。島のホテルで仕事を始めるが、恋も結婚も諦めたアラフォー女性・言問子と、家庭から逃げ出したいアラサー主婦・真奈美の間で、彼を巡りイザコザ発生。さらに東京育ちの美少女の出現で波瀾万丈の予感!?平穏に生活していた島の人々を巻き込んで、島へ逃げるしかなかった秋彦の内面が明らかになっていく…。「家族」って何だろう?いちばん大事なものって何だろう?次代を担う新鋭・中澤日菜子の家族小説。
娘と彼氏の狭い同棲部屋で始まったぎこちない共同生活。すれ違って生きてきた父と娘に心通じあえる日は?第8回小説現代長編新人賞受賞。誰にでも起こりうる家族問題を笑いと緊張の絶妙なタッチで描くデビュー作!