著者 : 仁志耕一郎
咲かせて三升の團十郎咲かせて三升の團十郎
江戸歌舞妓の若きスター市川團十郎。名だたる役者に認められ、粋な姐さんを妻にして、絶頂きわめたその時に、お上に睨まれ財産没収、江戸追放。あっという間の奈落の底から、見事復活するが、家族の悲劇を招いてしまう…。悪女にはまり欲に負け、泥にまみれた晩年でも、最期まで人々に愛された波瀾万丈の役者人生を初めて描く本格時代小説!松本幸四郎、岩井半四郎、坂東三津五郎、尾上菊五郎、中村歌右衛門ら実在の名優も続々登場。歌舞妓世界の光と影を濃厚に詰め込んだ傑作。
玉繭の道玉繭の道
本能寺の変直後、京の呉服商人・茶屋四郎次郎は、家康の決死の旅に同行する。家康に仕え、“商人侍”として四郎次郎は戦国乱世を突き進むもやがて、呉服に大きな夢を抱きー。金と知恵とでしたたかに人生を切り開いた、知られざる豪商を鮮やかに描いた歴史時代小説。
玉兎の望玉兎の望
琵琶湖の湖北、国友村。鉄炮を幕府に納めるこの村では扶持の半分を年寄四家が独占、平鍛冶の藤兵衛は、想いを寄せる人の身売りを止めることもできないほどの貧困に喘いでいたー時の将軍にも重用された伝説の鍛冶師、奇跡の人生を描く長編ロマン。第7回小説現代長編新人賞受賞作。
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