著者 : 仁木悦子
生涯、猫を愛した「日本のクリスティー」仁木悦子による本邦初の猫文学アンソロジー(1980年・立風書房刊)を待望の復刊! ミステリー、SF、童話、純文学、落語、漫画の各界の豪華執筆陣による、ミステリアスな12匹の猫の物語。和田誠による装丁・イラストも魅力的な一冊。 【収録作】 「猫の年齢」 西東登 「ピーや」 眉村卓 「お富の貞操」 芥川龍之介 「猫文法」 川又千秋 「猫の皿」 古今亭志ん生 「猫の殺人」 吉行理恵 「ねこ忍」 水木しげる 「復讐は彼女に」 小泉喜美子 「ネコ」 星新一 「ねこんしょうがつ騒動記」 あまんきみこ 「誘拐者たち」 仁木悦子 「猫の泉」 日影丈吉 編者解説 仁木悦子 「猫の年齢」 西東登 「ピーや」 眉村卓 「お富の貞操」 芥川龍之介 「猫文法」 川又千秋 「猫の皿」 古今亭志ん生 「猫の殺人」 吉行理恵 「ねこ忍」 水木しげる 「復讐は彼女に」 小泉喜美子 「ネコ」 星新一 「ねこんしょうがつ騒動記」 あまんきみこ 「誘拐者たち」 仁木悦子 「猫の泉」 日影丈吉 編者解説 仁木悦子
突然の兇行、横たわる死体、立ちはだかる大きな謎。もはや解決不能と思える難事件を、明晰な頭脳で鮮やかに解き明かしていく名探偵たちの推理を、とくとご堪能あれ。歴史ある日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリー界が誇る作家六名が生み出した名探偵たちの活躍を収録した珠玉作短編集シリーズ第六弾。
テレビ画面のギャングが銃の引き金を引いた瞬間、現実の弾丸が老人の胸を撃ち抜いた!(「弾丸は飛び出した」)。アパートの一室で扼殺体が発見される。手がかりは多いものの、容疑者たちには確かなアリバイが…(「みずほ荘殺人事件」)。高度な謎解きを江戸川乱歩も賞賛した女性本格推理作家の先駆け。その傑作群がここに甦る。
ミステリに庶民的な明るさとユーモアを初めて導入した仁木悦子の、少年・少女を探偵としたユニークな本格推理小説集。母の連れ子、教育ママに悩む少女と親友、野球コンビの同級生など、性格や境遇は違っても、子供たちの澄んだ眼は真犯人を逃がさない!意外なヒントから謎を解いていく彼らの名推理は、大人たちが忘れ去った星空のようにキラメいている。
奇怪な連続殺人は、仁木雄太郎と悦子の学生兄妹が下宿したばかりの病院で発生した。謎の電話、秘密の抜け穴、闇にきらめく毒塗りナイフ…。事件ごとに現われるペットの黒猫は何を目撃したのか?急造名探偵の二人は次第に真相に迫っていく。鮮やかなトリックと論理的な推理、明快な文体で日本のクリスティ誕生と絶賛され、空前のミステリー・ブームを巻き起こした江戸川乱歩賞屈指の傑作。
事件はクリスマスに起きた。父母のいない淋しい聖夜を過ごすひろむは、サンタクロースと街で出会った。が、その正体は、看守を撲殺して脱獄をした岩野昌造だったのだ。人質にとらわれた無垢な幼児と、サンタに扮した殺人鬼。緊迫の逃走の結末は?(表題作)-。逝去した後も、根強い人気を博す著者の〈最後の事件簿〉。卓抜な心理を功緻に描いた美しい結晶の数々。
美しい津永和佳子に身辺警護の依頼を受けた私立探偵三影潤は、伊豆の海辺にある彼女の別荘を訪れた。そこには盲目の従姉と病身の祖父が同居していたが、三影の一瞬の油断をつかれて依頼主和佳子が殺害される…富豪の別荘で展開される大胆なトリック殺人を描く表題作のほか4編を収録。本格推理短編集。