著者 : 伏見威蕃
ペトログラードへの七日間ペトログラードへの七日間
第一次大戦のさなか、スイスに亡命中のレーニンは、ドイツの支援を受けてロシアへの帰途についた。ドイツ側の見返りは彼が政権をとった際の両国の講和。この情報を察知した英国は彼を暗殺すべく、スパイあがりのアメリカ人バウアーを派遣する。が、合衆国やロシアの思惑もからむなか、レーニンらが乗るヨーロッパ縦断列車に潜入したバウアーを待つのは死と陰謀の渦だった。史実を基に壮大なスケールで描く第一級の冒険サスペンス。
雨の襲撃者雨の襲撃者
名だたるIRAの闘士ショーン・ロウガンは、服役中の刑務所からの脱獄に成功した。脱獄の手引きをしたのは、IRAの大物コラム・オモア。やがてオモアの隠れ家にたどり着いたロウガンは、そこで重大な仕事を依頼される。組織の資金調達のため、現金輸送車を襲撃してほしいというのだ。敬愛するオモアのため、ロウガンは仕事を引き受けた。ロンドン警視庁の追跡の手が伸びる中、彼は綿密に練り上げた襲撃計画を実行に移すが…。雄大な自然が残るイングランド北部の湖水地方を舞台に、哀愁を帯びた筆致で描く冒険アクション!文庫オリジナル。
消えたダーティ・マネー消えたダーティ・マネー
すべての発端はアーマンドなる男がキャシディの家に押し入ったことだった。彼の目当ては各国のスパイの連絡先が記されたキャシディの手帳。が、アーマンドの後を追って謎の2人組が闖入、さらに同夜、20名もの武装集団が現われる。その目的は何か?キャシディはCIA幹部アリスンに探りを入れ、広大な敷地を誇るアーマンドの実家と南米のさる小国をつなぐ大規模な陰謀を察知するが…!キャシディ教授シリーズ。