著者 : 伏見威蕃
麻薬密輸の取り締まりに命をかけるハードキャッスルとゲファー、ハマーヘッズの司令官となったエリオット将軍と副司令官マクラナハンたちが繰り広げる死闘。そして、大空に展開する迫力溢れる航空戦。全米でベストセラーとなった超大作軍事スリラー。
最新の科学技術を結集したアメリカの軍事宇宙ステーション〈シルヴァー・タワー〉。レーザー兵器の開発に心血をそそぐ女性科学者アンは、ここで弾道ミサイルの迎撃実験を行なっていた。そんな折り、ペルシャ湾沿岸で米ソの武力衝突が勃発した。圧倒的な戦力にものをいわせて次々と戦略拠点を制圧してゆくソ連軍に対し、アメリカ側は超高性能レーダーを搭載した〈シルヴァー・タワー〉を投入し、戦局の逆転を図るが…。
ソ連軍の動向を瞬時にして探知する〈シルヴァー・タワー〉のレーダーを用いて、アメリカ軍は驚異的な反撃を開始した。劣勢に立たされたソ連軍は、対衛星兵器を駆使して〈シルヴァー・タワー〉に攻撃を加えるとともに、ペルシャ湾に展開するアメリカ第七艦隊に大攻勢をかけるが…。『オールド・ドッグ出撃せよ』の著者が、陸海空と宇宙で展開される現代戦をリアルな筆致で描く、壮大なスケールのハイテク軍事スリラー。
地中海で密貿易にいそしむトラップ船長のもとに、米軍特殊部隊のウェストン大佐と名乗る男が現われた。彼はトラップに、自分の部隊をリビアに上陸させてくれれば2百万ドルを支払うと告げた。巨額の報酬につられたトラップは、老朽貨物船カロン二世号で北アフリカ沿岸へと向かった。そして中東は、彼の無責任な行動によって戦火の渦に巻きこまれる。史上最悪の船長がまたまた暴れまわる痛快無比の海洋冒険アクション。
ヴェトナム戦争で北爆が開始された頃、その最前線に三人の男たちがいた。宇宙飛行士になる夢を捨て、戦うためにヴェトナムへやってきた戦闘機パイロットのバニスター。戦場に出ることを志願し、伝書使になった青年パーカー。ゲリラ戦や仲間の救出任務に携わる陸軍特殊部隊の歴戦の勇士ローカート。さまざまな思いを秘め、彼らは非情な現実に立ち向かっていくが…。壮絶な闘いと愛と友情のドラマが展開する航空小説。
隊長機が墜落した事件がもとで、バニスターは危険な偵察任務に就かされた。一方、パーカーは友人の死を乗り越え、目標を攻撃機に指示するFAC(前線航空統制官)への道を歩み始める。ローカートは、復讐に燃えるヴェトコンの工作員に執拗につけ狙われるようになった。死と隣り合わせの任務を続ける彼らの前途に待つものは?地獄の戦場で闘う男たちの姿をリアルな筆致で描いて話題を呼んだ傑作巨篇。空軍版『プラトーン』。
1927年5月、アメリカの若きパイロット、バンドフィールドは、大西洋横断レースの出発地にやってきた。天才的な飛行家リンドバーグ、ドイツの撃墜王ハーフナーら強豪たちの中で、彼の闘志は高まった。だが、彼の乗機が炎上する事件が起き、それをめぐってハーフナーとの間に、激しい憎悪が生まれた。数カ月後、太平洋上を飛ぶレースで、二人は再び闘うことになるが…。『ワイルド・ブルー』の共著者が放つ力作航空小説。
バンドフィールドはレースに優勝するが、共に参加していた彼の恋人が行方不明になってしまった。悲しみの中で、彼は親友と航空機の製作を続けるが、行く手には、さらなる波瀾が待っていた。ハーフナーの航空機会社との熾烈な販売競争、新たな飛行レース、ハーフナーの義理の娘との運命的な出会い。やがてスペイン内乱が勃発し、彼とハーフナーは戦場で最後の対決をする。大空に生きる男たちの愛と夢と闘いを描く大作。
1970年、日本に潜在するアメリカ人の人類学者メルヴィルは、情報部と通じているらしき男スウィートウォーターと、旧知の実業家ミスター岳から思わぬ依頼を受けた。西側への亡命を望む中国の一将軍をひそかに連れだしてほしいというのだ。その将軍が目下駐屯する場所はチベットの山中。岳との過去のしがらみと多額の報酬ゆえに依頼を承諾したメルヴィルは、雪深い極寒の秘境に分け入った。
仮借ない大自然の猛威にさらされる中の行軍は困難をきわめた。しかも、周囲には中国軍の目が光り、頼みの綱の原住民ゲリラが留まる村には邪教の権力者の思惑が渦巻いている。やがてようやく問題の将軍と合流できたメルヴィルだが、自分に課せられた真の役割はそのときも知る由がなかった!アントニイ・プライス、テッド・オールビュリーが絶賛した英国の新鋭が放つ冒険サスペンス巨篇。
ネヴァダ州中南部にあるアメリカ空軍の極秘兵器研究所、ドリームランド。ここで、マクラナハン中佐を責任者として、科学技術の粋を結集した最新鋭機の開発が行なわれていた。その名は、XF-34Aドリームスター。コンピュータとパイロットの頭脳が一体化して飛ぶ、高機動性能を備えた夢の戦闘機である。ドリームスターには、傑出した飛行技術をもつ専属のテスト・パイロットがいた。だが彼は、KGBが送り込んだ長期潜入工作員マラクロフ大佐で、アメリカの軍事機密を本国に送り続けていたのだ。任務実行の機会をうかがっていたマラクロフ大佐は、警備の隙をついてドリームスターに乗り込み、母国に向けて飛び立った。強固な防空網を突破して進むドリームスター。ドリームスターの奪回に執念を燃やすマクラナハン中佐は、パイロットのパウエル大尉と共にチーターに乗り、追撃を開始した。炎の男マクラナハン中佐、その恋人ウェンディ、ドリームランドの司令官エリオット将軍など、『オールド・ドッグ出撃せよ』の登場人物がふたたび活躍。大空を舞台に、最新鋭戦闘機同士の壮絶な空中戦を描く航空冒険小説の最高傑作。
1980年11月、ひとりの老諜報部員がベルリンから消えた。彼の名はハリー・ローズーかつて数多くの諜報網を指揮し、ベルリンの帝王と恐れられた男。彼を捜すため2人の男が派遣されるが、彼らの調査は、しだいに欺瞞と虚偽に満ちた冷戦の本質を暴いてゆく…。第2次大戦後は連合軍に共同管理され、のちに壁で分断された東西対立の象徴ベルリンを舞台に、冷戦が産み出され、激化していった過程を諜報戦争の最前線から描く。
外界から孤絶したチベット奥地の寺で、クリストファーはようやく息子の姿を目のあたりにした。が、寺の中に渦巻くのは、仏陀の化身といわれる少年を利用したザミャーチンの巨大な謀略。彼の魔手から逃れるべく、クリストファーはくだんの少年のや美しいチベット娘、そして息子を連れて決死の脱出をはかるが…。神秘の異教が支配する未開の地に展開される逃亡と追跡ー『熱砂に聖都を探せ』の著者が放つ伝奇冒険アクションの粋。
すべての発端は、船内で起きた乗組員同士のささいな喧嘩だったー24時間後にはスコットランドのフォース湾に到着する予定の英国貨物船オーライガ号。その食料貯蔵庫で起きた騒ぎは、船内に正体不明の“狂気”を解き放った。乗組員のある者は体の不調を覚え、ある者は幻覚に悩まされ始める。しだいに制御を失いながら驀進する大型船。その行く手には巨大なフォース橋が!果たして最悪の事態は回避できるのか?海の男たちと船を描かせては並ぶ者のない冒険小説界の鬼才が、姿なき恐怖に襲われた船の姿を克明に捉えた迫真の海洋サスペンス。
ソ連、イランに侵攻す!イランを支配下に置いてイラクとの共同国家を作り、ペルシャ湾を手中に収めんとする恐るべき“フェザー作戦”。ソ連軍は電撃的な攻撃により、イラン、ペルシャ湾のアメリカ軍を圧倒、作戦は成就するかに思えた。だが、その時、アメリカ側は奇跡的な反撃を開始した。反撃の砦となったのは、〈シルヴァー・タワー〉の意名を持つ〈アームストロング〉宇宙ステーション。その高性能レーダーをもってすれば、ソ連軍の動きは即座に探知でき、攻撃を封じることができるのだ。劣勢に立たされたソ連軍は、ただちに〈シルヴァー・タワー〉の破壊に乗り出すが…。中東の命運をめぐり、米ソの陸海空の大規模な現代戦と宇宙戦が始まった。『オールド・ドッグ出撃せよ』で鮮烈なデビューを飾った大型新人が放つ、待望の軍事スリラー第二弾。
ニューギニアの奥地で弟が不慮の死を遂げた。-オーストラリアに住む兄ロッドのもとへ訃報と共に柩が届けられるが、奇妙なことに、その中には別の人間の遺骸が入っていた。しかもその柩は、何者かに奪われてしまった。いったい弟の身に何が起きたのか?真相を探るべく、ロッドはニューギニアの奥深くへ踏み込む。だがそこで、彼は思わぬ危機に巻き込まれた。折りしも部族間の血の抗争が勃発、そして欲に憑かれた男たちが、ダイヤモンドの原石をめぐって壮絶な争奪戦を始めたのだ!地上最後の秘境を舞台に、鮮烈な筆致で描く冒険アクション。