著者 : 伽野せり
“運命の番”であるヒト族オメガの大谷夕侑(おおたに ゆう)と獅子族アルファの御木本獅旺(みきもと しおう)の同棲生活も、三か月目を迎えていた。 すれ違いを乗り越えたふたりの関係は順調そのもの。 けれどその平穏は、獅旺の元婚約者・諌早一華(いさはや いちか)の登場で破られる。 純血の獅子族アルファである彼女は、獅旺との子供を妊娠している。だから彼を返せーーと夕侑に告げ……!? 「僕にはあなたしかいない。でも、自分の存在が誰かを不幸にするのならーー」 初めての嫉妬と独占欲。愛する獅旺を想い、夕侑が出した結論は……。 “運命”であるふたりは、大きな試練に立ち向かう。
ヒト族オメガの大谷夕侑(おおたに ゆう)は、学園卒業後“運命の番”である御木本獅旺(みきもと しおう)と同棲をはじめることに。 過保護な獅旺を説得し、コンビニでアルバイトもはじめ順風満帆! ーーのはずが、獅旺が『番(オメガ)の言いなり』と言われているのを聞いてしまう。動揺する中、エリート一族・御木本家に入る覚悟も問われ……。 住む世界が違う。その現実に、夕侑は彼にふさわしくなるため自分の気持ちを抑えるようになりーー…… 「ただ、可愛がりたいだけなのに、いつもどうしてかうまくいかない」 アルバイト先の虎族アルファ(♂)も巻き込み、二人の新生活が幕を上げる。
「アルファは、オメガを、守るためにいるんだ」 ヒト族オメガの大谷夕侑(おおたに ゆう)は、獣人アルファが通う学園唯一のオメガ奨学生。 貞操帯を嵌め、発情期には『発情耐久訓練』の生き餌としてアルファ達の欲望を一身に向けられていた。 そんな夕侑の前に、寮長である獅子族のエリート御曹司・御木本獅旺(みきもと しおう)が現れる。 彼は夕侑に“運命の番”の気配を感じていた。しかし獅子族にトラウマのある夕侑は到底受け入れられず……。 境遇の違うふたりが『幸せ』を見いだす、極上オメガバースストーリー。 『第一回 fujossy 小説大賞・春』大賞受賞作、大幅加筆&限定書き下ろしも収録!