2022年8月3日発売
落下事故によって病院へ運ばれた少年ウェス。彼は頭の手術後に感情を表現しなくなってしまった。弁護士シェンクの説得により両親は、医療ミスとして病院に訴訟を起こす。だが、それから十一年が経ったある日、ウェスの父親リチャードが殺人事件の容疑者として起訴されてしまう。シェンクは弁護を依頼されるが…。過去と現在のふたつの時間軸で、医療ミスと殺人事件のふたつの裁判が描かれる物語は思いもよらぬ方向へと進んでいきー。『地上最後の刑事』三部作でミステリ読者の度肝を抜いた著者による最新長篇。
ヒト族オメガの大谷夕侑(おおたに ゆう)は、学園卒業後“運命の番”である御木本獅旺(みきもと しおう)と同棲をはじめることに。 過保護な獅旺を説得し、コンビニでアルバイトもはじめ順風満帆! ーーのはずが、獅旺が『番(オメガ)の言いなり』と言われているのを聞いてしまう。動揺する中、エリート一族・御木本家に入る覚悟も問われ……。 住む世界が違う。その現実に、夕侑は彼にふさわしくなるため自分の気持ちを抑えるようになりーー…… 「ただ、可愛がりたいだけなのに、いつもどうしてかうまくいかない」 アルバイト先の虎族アルファ(♂)も巻き込み、二人の新生活が幕を上げる。
シリーズ第1巻「舞姫」は、表題作のほか、「うたかたの記」「文づかい」「そめちがへ」「妄想」の5篇を収載。中でも、ドイツ留学後に書いたデビュー作「舞姫」、「うたかたの記」「文づかい」は、ドイツ三部作と言われている。また、「妄想」は、鴎外の死生観、自我や幸福についての哲学等、思想を読み解くことができる。初期の作品から晩年の作品まで鴎外の思想の変遷が垣間見える一冊。 舞姫 うたかたの記 文づかい そめちがへ 妄想
「とはずがたり」は誰が描き、そのモデルとは…若き兼好法師が秘本の謎解きと恋人の救出に挑む。王朝の禁断の恋を描いた秘本「とはずがたり」に託された謎とは何か。紫宸殿における斬殺に秘められた策謀を解き明かせるか。伊勢から来た鬼女とされた女剣士の正体は何なのか。邪教集団が恋人を攫った理由と恋人の行方を突き止められるのか。