著者 : 佐藤美穂子
銀の鷲獅子<上>銀の鷲獅子<上>
英雄スカンドゥラノンの息子にして、銀鷲獅子団のタドリスは歓声をあげた。故郷から遠く離れた前哨地で六カ月。初めての監視なしの任務だ。タドリスと人間の相棒“銀の刃”は、心配する両親を尻目に大喜びで出発した。ちょっとした冒険行のはずだった。“銀の刃”と荷物を入れた籠を装着して飛んでいたタドリスが、コントロールを失い墜落するまでは…。“魔法戦争”三部作完結。
銀の鷲獅子<下>銀の鷲獅子<下>
銀鷲獅子団の司令部は大騒ぎだった。タドリスと“銀の刃”が任務地に着いていないのだ。遠話装置での連絡もない。すぐにスカンドゥラノン率いる捜索隊が現地に向かう。一方森に墜落したふたりは、大けがを負いながら見えない追跡者から逃げていた。誰が何の目的でつけ狙うのか。鷲獅子と人間、体力と知力の限りをつくし、姿なき敵と戦う。“ヴァルデマール年代記”古代史完結。
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