著者 : 佐藤美穂子
銀の鷲獅子<上>銀の鷲獅子<上>
「ついに本物の任務だ!」英雄スカンドゥラノンの息子にして、〈銀鷲獅子団〉のタドリスは歓声をあげた。初めての監視なしの任務。ホワイトグリフォンから遠く離れた歩哨地で、三ヶ月の任務だ。タドリスと人間の相棒〈銀の刃〉は、心配する両親を尻目に大喜びで出発した。ちょっとした冒険行のはずだった。〈銀の刃〉と荷物を入れた籠を掴んで跳んでいたタドリスが、コントロールを失い墜落するまでは……。〈魔法戦争〉三部作完結。
銀の鷲獅子<下>銀の鷲獅子<下>
〈銀鷲獅子団〉司令部は大騒ぎになっていた。予定を過ぎているのに、タドリスと〈銀の刃〉が任務地に着いていないのだ。遠話装置での連絡もない。すぐにスカンドゥラノン率いる捜索隊が二人の消えた地点に向かう。一方森に墜落したタドリスと〈銀の刃〉は、大怪我を負いながら見えない追跡者から逃げていた。誰が何の目的でつけ狙うのか。鷲獅子と人間、体力と知力の全てを使い、姿なき敵と戦う。〈ヴァルデマール年代記〉外伝完結。
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