著者 : 八重野統摩
同じ星の下に同じ星の下に
12月の北海道。中学2年の少女・沙耶は、自分を日常的に虐待する両親が、明日の晩、海で自分の殺害を計画していることを知っていた。ところが下校途中、「児童相談所の職員」を名乗る男・渡辺の車に乗せられ、そのまま誘拐・監禁される。監禁下のやりとりで男にやさしさを感じ、あることから彼女は、男が、じつは「本当の父親」ではないかと疑い始める。一方、男は身代金2000万円が目的の営利誘拐であるとの犯行声明を北海道警察に送りつけ、粛々と計画を進める。渡辺とは一体、誰で、何が目的なのか?
ナイフを胸に抱きしめてナイフを胸に抱きしめて
父は、私たち姉妹が子供の頃、外に女を作って家を出た。女手一つで私たちを育てた母は、過労がたたって数年前に亡くなった。私は成人して教員になり、妹は受験生として頑張っている。すべて忘れて過ごしていたはずなのに、唐突にあの女が現れた。可愛らしい女の子の母親としてー。私はあの女が許せない。私たちから家族を奪い、自分だけ幸せになるなんて!読み終わったとき、タイトルの本当の意味が立ち上がる!戦慄と感動の読書体験をあなたに。
ペンギンは空を見上げるペンギンは空を見上げる
将来、NASAのエンジニアになりたい小学六年生の佐倉ハルくんは、風船宇宙撮影を目指しています。できる限り大人の力を借りず、自分だけの力で。そんなことくらいできないようでは、NASAのエンジニアになんて到底なれないから、と。意地っ張りな性格もあってクラスでは孤立、家に帰っても両親とぎくしゃくし、それでもひたすらひとりで壮大な目標と向き合い続けるハルくんの前にある日、金髪の転校生の女の子が現れて…。ハルくんの、夢と努力の物語。奮闘するこの少年を、きっと応援したくなるはずですー読み終えたあとは、もっと。
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