著者 : 内藤みか
月曜は清純系、火曜はギャル風。日ごとに別の女と寝ていた彼は、ある決意をする。「木曜の女」(乾くるみ)。カラオケルームの狭い個室で美緒に抱きついてきた売れない俳優、翔也は未経験で…。「男と女の夜のシナリオ」(内藤みか)。小説現代に好評掲載された名手10人の手になる「10分で読める」短編官能小説集。
乃里子はボリュームのあるバストとはちきれんばかりの肉体の若妻。夫にナイショで、通販で秘密の買物をしている。買物の中身がバイブレーターであることを、ふとしたことで宅配便の運転手の青年・健也に知られてしまう。秘密を知り、興味をそそられた健也は乃里子をデートに誘う。乃里子は年下の男の誘惑をまんざらでもなげに受け入れ、二人は急接近し、背徳の性愛に溺れてゆく。-年下の男との淫らな性愛の原風景がうかがえる会心作。
由紀哉は、今夜もイかなかった。せっかくひと晩3万円で買ったのに、22歳の彼は、29歳の私には発情しないのだろうかー。会社の同僚に振られ、恋することが怖くなった咲希。気に入った子を“お持ち帰り”できるウリセンバーで、由紀哉に出会う。甘い囁きとは裏腹に、つれない由紀哉の身体。やるせない想いに身を焦がす、咲希の恋の行方はー。「新潮ケータイ文庫」で共感の嵐。超リアルな恋愛小説。
名前も知らないままあなたを好きになった。名前も知らなかったあなたが運命を変えた。ケータイ小説の女王、「新しい愛の形」を描き切る。運命好きの運命好きによる運命好きのためのLOVEストーリー。
私は兄弟二人を愛してしまった…。いつでも会えるホストの亮太と、片想いの浩介。兄を買っているなんて、弟には絶対に言えない…。雑誌ライターの窓香が踏み込んだ出口のない恋。じりじりと秘密の水位が上がっていき、一緒に暮らす妹までもがからまって…。-やりきれない孤独感、強烈な不公平感ーさみしさがあなたのまわりに静かに降りつもる恋愛小説。
3年間を捧げた同僚に振られて、29歳の私は会社を辞めた。彼は同じ会社の別の女と結婚したのだ。しかも彼女は妊娠していた。あの時から、私は、普通の恋愛というものから、なるべく遠ざかるように生きている…。勃たないウリセンボーイに募る想い、哀しいため息、膨らむレディースローン。最後に二人を結ぶのはお金?それとも愛?このまま、私はどこに行ってしまうんだろう…。
出張ホスト、出会い系、逆性感…。女流官能作家・内藤みかが「女が男を買う時代」を活写!加えて女流カメラマン・後藤さくら撮影のイケメン5人のヌードも満載!なにからなにまで異色の官能的短編集。
板ケ谷区に越してきたばかりの貴樹(20歳)は、同区の主婦たちが立ち上げたホームページ『ワイフネット』を通じて知り合った若妻に童貞を捧げた。生身の女性の快感を知ってしまった貴樹は次から次へと…。人気人妻作家・内藤みかが描く若者と人妻の官能の世界。