著者 : 勝目梓
ハワイのホテルのベッドで、女が男の耳に囁いた。「大きな仕事をして、おいしい暮らしをしようよ」女は高級クラブのホステス、男は未収金の取立屋。女が店の金を持ち逃げし、男が女を追いかけるふりをする。ほとぼりがさめた後、女を訪ねた男を待っていた意外な罠…。男と女のだまし合いを描いたハード・バイオレンス・ロマン。
店の金を持ち逃げした銀座のホステスを追って、鹿児島へ飛んだ取立て屋。やっと見つけた女は、取立て屋をネグリジェ姿のまま迎えた。男はホステスの色仕掛けを甘んじて受け、その夜にもう一度集金に来ることを約束した。ところが、男を部屋で待っていたのは!男女の性と暴力をテーマに、官能とサスペンスで描く傑作集。
美人宝石デザイナーの死を、警察は自殺と断定したが、義理の息子・俊彦は死因に疑問を持ち、独自に調査を始める。俊彦は義母と不義の関係があった。嫉妬に狂った父の犯行か?調査を進めると、義母が莫大な借金をしていたことや有名俳優との不倫の関係が明らかになる。バイオレンス・エロスの輪舞劇。
かつて父とともに坑夫として働いていた炭坑を、22年ぶりに訪れた沖田隆明。そこで出会った末原和枝から、意外な事実を知らされる。沖田の父の死は、坑内事故ではなく、仕組まれた殺人だったというのだ。怒りに燃えて、沖田は復讐を開始する-凄絶なハード・アクション。
「私」は40半ばすぎの中年私立探偵。自室で酒を呑みながらテレビを見て過ごす元新聞記者だ。別れた妻や、元女優で今は銀座のバーのママの美女なんかが独身の部屋を訪ねてくる。そんなある日、さる高名な画家の筆になる秘画が盗まれるという事件が持ち込まれた。春画に描かれた13人の美女を追う「私」と、次々訪れてくる不思議な女たち。秘画の行方を追う官能バイオレンスロマンの長篇。
狂犬どもよ地獄へ堕ちろ!平凡な男が復讐の狼となったとき、もう誰も阻止はできない…。発端は奥多摩での殺人現場の目撃だった。脅迫者からの執拗な暴力ののち、妻を凌辱殺害され娘を轢殺された佐竹は、ついに怒りを爆発させた。鮮烈なエロスとハードなバイオレンスで人気随一の長編サスペンス最高峰!
金も夢もない退屈な人生に飽きた仙崎光男は、九州の錠砲店で猟銃を強奪、上京して郊外の銀行に押し入った。すべては計画どおりに進み、7百万円を奪って逃走。だが、現金を車に積み換えるところを一人の若妻が目撃していた。これが地獄のドラマの幕開きとなった。燃えたぎる男の野望を白熱の筆致で描くハード・サスペンス巨編!
一流商社に勤務する野々山和夫は、女子寮の風呂場を覗いたとされ、有無をいわさず解雇された。しかしそれは驚くべき巧妙な罠だった。失業した野々山にある日専務から電話があり、仕事を頼みたいというのだったが…。社内抗争の切り札として入社させられた男が辿る凄絶な死!長編バイオレンス・ノベル。
男と女が知りあえば、どちらかが裏切る『夜のラビリンス』…。夫婦交換で相手の女性が別れた妻だった。女が裏切る『夜のラビリンス』…。愛人が妻に対する同じ性戯を男にせがむ。男が裏切る『夜の迷宮』…。