著者 : 南英男
元警視庁捜査四課の敏腕刑事・剣崎徹は、容疑者を誤殺したため、新宿署交通課で閑職に甘んじていた。だがある日、署長の柿沼より呼び出された剣崎は、かつての腕を買われ、極秘捜査を命じられることにー。最近歌舞伎町では外国人娼婦が相次いで猟奇的殺人事件に巻き込まれ、その捜査が難航しているというのだ。裏刑事として現場に戻った剣崎は、恐るべき犯人に肉薄するが…。傑作ハード・サスペンス。
成瀬和樹、35歳。空手の有段者で、怪獣ものの縫いぐるみ役者。磯村暁、54歳。元雑誌編集者で、ゴーストライター。だが、二人とももっか失業中だ。そこへ、脅迫事件の犯人捜しをしてくれないかという話が持ちこまれる。娘の性行為盗撮ビデオをネタに、父親の会社社長がゆすられているというのだ。二人が調査を開始すると、色と欲の渦巻くウラ社会の実態が明らかになってゆく。やがて、ヤクザとの緊迫した対決のときが迫って-。
相手を殺すつもりでパンチを繰り出す異常なほどの闘争心と自制心のなさが、鳴海をボクシング界から追放し、いまでは暴力団組長の用心棒…とびきりの美女を抱く時も、他人に隙を見せない警戒心は元プロ・ボクサーの哀しい習性か…緊迫の官能バイオレンス。
若いOLが自宅のマンションで惨殺された。喉は掻き切られ、乳首を噛みとられ、陰部も抉られていた。この事件の1ヵ月前にも女子大生が同じように惨殺されていた。どちらもスタンガンで意識がなくなったところを、大型カッターナイフで切り刻まれていた…。殺しは憎しみか悦楽か。異常犯罪者の恐怖の行動と殺意。
性の誘惑と不可思議な夜のなかで悲劇は起った。TVディレクター伊沢の親友・村瀬が射殺されたのだ。忿怒に駆られ犯人を追う伊沢は、ルポライターだった村瀬が探っていた恐るべき事件に巻き込まれ…。欲望に痺れた非情な男たちが蠢く、手に汗握る危険な遊戯。
伊沢理恵は新宿新都庁超高層ビル街の眺望の利くホテルのレストランでの恋人との豪華なディナーをすませた後、彼のマンションに移って週末の夜の楽しい一時を過ごしていた。そしてこの夜、理恵は恋人からプロポーズされたのだった。そんな幸せな理恵の気持ちを打ち砕くかのように突然、電話のベルが鳴り響いた。いや、なぜか理恵にはそう思えたのだった。はたして、意外やその電話が恋人の身にもたらしたものは…。彼は殺ってない、殺人の容疑をかけられた恋人の無実を信じる理恵は、姿なき真犯人を求めてその跡を追うことになった。そんな理恵を支えるのは恋人への愛のみであった。愛が告白された幸せな夜を引き裂いて若い2人に訪れた災厄とは。ラブ・サスペンス。
秘密クラブで獣姦ショーを楽しみ、淫らな夜を過ごしたTVディレクターの伊沢亮。だが、クラブ内で同行した友人が射殺され、容疑は伊沢に…。真犯人を追う伊沢だったが、倒錯した性の誘惑と不可解な殺人事件が、解決を闇にとざしたー。やがて、政財界を操るフィクサーを嗅ぎ当て、彼の別荘に乗り込むが…。そして、そこで見る妖しい世界とは。
銀座の有名画廊『蒼林堂』社長宇津木義則から、妻知佳の素行調査の依頼が椿探偵事務所にあった。が、現在、所長の椿隆司は断酒道場に入っていて、アルバイトで留守を預かるのは小劇団『街頭劇場』の看板女優である姪の永瀬弥生と、これまた別の劇団で演出助手をしているという押しかけ助っ人自認の日高仁という若者の二人きりであった。さっそく二人ははりきって調査に乗り出したが、知佳は神奈川県下相模湖畔の雑木林の中から絞殺死体となって発見されたのだった。殺人事件となっては興信所の出る幕ではないが、事態はさらに意外な展開をみせて贋作事件へと…。-シアター女優が演出助手の演技指導で事件の謎を解く書下ろしソフト・ミステリー。
突然三人組の男に襲われた麻生徹と恋人の未果。強姦された彼女は徹の前から姿を消し、自殺を図った。憔悴しきった彼は男たちに復讐を誓い、三人の行方を追う。だが、その矢先、弟の久志が事故を装って殺され、しかも父親までが密告による脱税容疑で逮捕されてしまう。三人組の目的は?そして男たちを操る黒幕とは!?やがて、真相を追及する徹の前に現れた意外な人物に、彼は怒りの炎を向ける…。長篇バイオレンス。
ルポライターの村瀬浩一が六本木のラブ・ホテルで殺害された。隣室にいた親友のTVディレクター伊沢亮は、けたたましくドアを開けて飛び出した全裸の女と剃髪頭の男を目撃した。村瀬はなぜ殺されたのか…?伊沢はその謎の犯人を追う。だが、何者かに襲われ、気がついたときには彼の横に女の絞殺死体が横たわっていた。村瀬殺害の犯人を追いながら、自らも殺人犯として追われる身となってはもはや警察の助けは求められない。伊沢は、ついに恐るべき事実に突き当たった。暴力団幹部二人を自由に操る組長情婦とその裏で糸を引く利権屋、そして、その陰には悪徳代議士が…。-金と女に狂奔する残忍なサディストたち、単身挑戦する伊沢の前に意外な結末が。
悪党どもから裏金を奪い、その首領をひそかに屠る、-それが“闇狩り軍団”だ。ある夜、闇狩り軍団行動隊長の影丸慎也は2人の部下とともに、世間を騒がせ黒い巨富を蓄えた実業家の隠し金を強奪した。そこへ、強奪金を狙う謎の黒覆面集団が出現した。この一味はその後、財界の重鎮を誘拐し、五大都市で軽機関銃を無差別に乱射するという狂気の事件を惹起した。その凶器は、ソ連製と思われた。敵は特殊部隊か…?影丸たち“処刑戦士”は、60億の身代金をせしめた犯人グループに迫った。その途端に襲いかかる外人武装団、謎のクーデターと、一連の事件には複雑なからくりが…!-これは今日の劇画か、明日の現実か?大型新人が贈る衝撃の“超活劇”の決定版。