著者 : 南野ましろ
過去の出来事を境に疎遠になっていた利央と弦九郎。高校の修学旅行で京都にいた彼らは、そこで巨大地震に襲われる。お互いの無事は確認できたものの、さっきまでの京都と何かが違う。そう思った矢先、悪鬼のような男に本物の刀を向けられてしまう利央だがー「近藤」と呼ばれた男にその場を収められ彼らは気付く。男と一緒にいたのは土方歳三。ここは、幕末の京都なのだとー。激動の時代、生きる意味を見出す二人の少年を描いた、壮大青春ストーリー。
嵐の直撃を受けたマーキス島には農作物や建物、人的な被害の爪痕が深く残った。その災害復興に必要な労働力確保のため、ロデリック王は遊馬の進言を受け入れ、囚人たちの更正に取り組むよう宰相のフランシスに指示する。国を復興させるために学び、働き、良き心を一欠片でも持っていることを示した者は、たとえ罪人であっても再び国民のひとりとみなそうとロデリック王。さらに遊馬は、災害復興にかかる資金を集めるため、マーキス島の「観光資源」を発掘し有効に使うべきと進言し、例えば伝説の王子が閉じ込められていた地下牢も、異国から見物客が集まる良い「観光スポット」になると提案したところ、ロデリック王もフランシスもそれを妙案だと受け入れ、「観光地図」の作成をクリストファーと遊馬に命じる。マーキス島に来て初めての休日をもらった遊馬は、魔術師ジャヴィードに会いに行くのだが、そこで「南からの風の備えよ」とロデリック王に伝えるよう言われて・・・!? 大人気!法医学者が描くタイムスリップ法医学ミステリー第8弾!
マーキス島が激しい嵐に見舞われ、国中に大きな被害が出る。対応に追われる遊馬たちだが、その最中、嵐で壊れた城壁の中から隠し部屋が発見される。その中には財宝を隠したと言われる宰相のミイラが…!?
過去の世界でマーキス王家に力を貸す決意をした西條遊馬は、ポートギース王に嫁ぐ姫王子・ヴィクトリアの供として随行することに。盛大な結婚式が行われるが、大国フランクの使節が殺害されて……?
ジョアンとヴィクトリアの結婚にアングレから横槍が入った。舞踏会の席上でアングレ特使に許可を取りつけようとするが、失敗し窮地に立つ一同。謝罪に伝説の宝物「妖精の涙」を差し出すように言われ…。
王が女神の怒りをかったときに現れると言い伝えられている「女神の狗」が出たと報せがあった。マーキス王国に呼び戻された遊馬は現代法医学の知識を使って、城下で起きた不審死事件を調べることに…!?